沈教授が小林賞受賞
2025-02-10 00:45:22

岡山大学の沈建仁教授が第6回小林賞を受賞!光合成研究への業績が評価される

沈建仁教授、小林賞受賞の栄誉



岡山大学高等先鋭研究院の異分野基礎科学研究所を率いる沈建仁教授が、このたび公益財団法人小林財団の「第6回小林賞」を受賞することが決まりました。この賞は、医学や工学、農学に至るさまざまな生命科学の分野において、独創的な研究と顕著な成果を挙げた研究者に授与されるもので、沈教授の業績が高く評価されたことは文献に裏付けられています。

光合成に関する革新


沈教授は、シアノバクテリアから分離した光化学系II(PSII)複合体の高分解能構造をX線結晶解析によって明らかにし、水分解反応の触媒としてのマンガン・カルシウム(Mn4CaO5)クラスターの重要な役割を解明しました。この研究は、光合成の基本的なメカニズムについて新たな理解を提供し、将来的な人工光合成技術の発展に寄与するものと期待されています。

さらに、沈教授の業績は、巨大な光化学系複合体における光エネルギーの捕集およびその効率的な伝達機構をクライオ電子顕微鏡を用いて解明したことにもあります。これにより、天然光合成のプロセスを模倣した未来のエネルギー変換技術への重要な指針が示されました。

学長の期待と感謝


沈教授は、受賞に際して「このような評価を受けることができ、大変嬉しく感じています。共同研究者には心から感謝申し上げつつ、さらなる成果を目指して努力します」と述べました。岡山大学の那須保友学長も、沈教授の受賞を喜び、「これからも世界をリードする研究を続けてほしい」と期待を寄せました。

未来への挑戦


岡山大学は、2023年12月22日に文部科学省から「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」への採択を受けました。沈教授が拠点長を務める「植物・光エネルギー開発拠点」は、地域に根ざした研究から国際的な成果を生み出すことを目指し、社会に貢献するための研究活動を展開しています。この新たな研究環境は、岡山大学をはじめとした日本全体の研究の発展に大きく寄与するものと期待されます。

受賞式は2025年2月27日に大阪で行われる予定です。沈教授と岡山大学のさらなる挑戦に今後も注目です。


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会社情報

会社名
国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

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