日本初の機能性表示食品「エチルα-D-グルコシド」に期待される肌弾力維持効果

大関株式会社は、日本酒に含まれる成分「α-EG」を主成分とした初の機能性表示食品の届出を行いました。日本初の試みとして2025年10月15日付で公開され、これにより、加齢に伴い肌の弾力が低下している方々の手肌を健康に保つ可能性が浮き彫りになりました。

「α-EG」とは何か？

「エチルα-D-グルコシド（α-EG）」は、日本酒の製造過程で生まれるユニークな成分です。その製造方法は「並行複発酵」という特異な技術に基づいており、麹菌が作り出す酵素の働きによって生成されます。他の醸造酒にはほとんど含まれないこの成分は、日本酒に特有な意味を持ちます。一般的に、日本酒には約0.2～0.7%の範囲で含まれ、即効性の甘味や遅効性の苦味が特徴です。

肌弾力を保つ科学的根拠

大関株式会社の総合研究所は、「α-EG」がヒト皮膚線維芽細胞の増殖やコラーゲンの生成を促進することを確認してきました。さらに、ヒトを対象とした飲用試験を実施し、健康な成人男女52名を対象に実施した結果、肌弾力の維持に関して統計的に有意な影響があることが確認されました。具体的には、皮膚の弾力性を示すR2やR7の指標において、α-EGを摂取した群が有意な結果を示しました。これにより、エチルα-D-グルコシドの摂取が肌の健康に貢献する可能性が高まっています。

今後の展望と企業理念

「α-EG」に関する特許も出願され、2023年5月に成立しました。この届出は、企業として新たな製品展開を視野に入れた取り組みの一環であり、「楽しい暮らしの大関」の理念に基づき、消費者に向けた内外ケアを推進していく方針です。

今後も、これまでの研究とデータを基に、肌弾力に効果的な製品を展開し、より多くの方々に健康的なあらゆる生活を提供していきたいと考えています。エチルα-D-グルコシドの肌弾力への効果が広く認知されることで、さらなる新製品の開発も期待されています。