AI防災システム導入!大洗町
2024-11-15 11:25:26

茨城・大洗町にAI搭載防災システム導入!現代版火の見櫓で町を守る

茨城県大洗町にAI搭載防災システム「火の見櫓AI®」導入



2024年11月14日、茨城県東茨城郡大洗町にて、全国に先駆けてAIを搭載した広域監視防災システム「火の見櫓AI®」の運用開始記念式典が開催されました。大洗町消防本部は、町内を一望できる消防本部敷地内の訓練塔上部に「火の見櫓AI®」を設置。このシステムは、従来の火の見櫓を彷彿とさせる、現代版の防災システムとして注目を集めています。

式典には、大洗町の國井豊町長(消防長)、飯田英樹町議会議長、大洗町消防本部二階堂均消防次長、そして「火の見櫓AI®」を開発したアースアイズ株式会社代表取締役山内三郎氏が出席。それぞれの立場から、このシステム導入への期待や想いが語られました。

町長・議長・消防次長による期待感



國井町長は、早期の火災発見による安心安全な町づくり、観光地としての魅力向上に繋がることを期待。飯田町議会議長は、AIによる多様な可能性と、初期対応の重要性を強調し、町と消防団一体となった安全対策への取り組み継続を誓いました。二階堂消防次長は、近年増加する夜間の無人建物からの火災による被害拡大という課題を解決する糸口として、このシステムに大きな期待を寄せていると説明しました。

アースアイズ株式会社と「火の見櫓AI®」



アースアイズ株式会社の山内代表は、「火の見櫓AI®」の開発背景やシステム概要を説明。江戸時代の火の見櫓のように高所から広範囲を監視するシステムで、AIによる煙や火災の早期検知を可能にしています。500~800m先まで見渡せるカメラは、15cmの火柱やわずかな煙も検知でき、24時間360度の監視を実現。単なる録画機能を持つ防犯カメラとは異なり、異常を検知すると即座に通知する点が大きな特徴です。山内代表は、同社のコンセプトである「事件事故の未然防止」に基づき、このシステムが地域防災に貢献すると確信を示しました。

デモンストレーションとシステム概要



式典では、「火の見櫓AI®」による煙検知のデモンストレーションが行われました。人工的に発生させた煙を、訓練塔上部に設置されたAIカメラが検知。消防本部指令室のパトランプが点滅し、モニター画面に赤枠で表示される様子が参加者に見られました。この一連の流れは、迅速な初期対応の重要性を改めて示すものでした。

「火の見櫓AI®」は、AIを活用することで、火災だけでなく、自然災害や不審な動きなどの検知にも応用可能。大洗町消防本部では、現時点では火災と煙の検知に特化してAIを学習させていますが、将来的には、より広範な監視機能への拡張も期待されています。

アースアイズの技術力



アースアイズ株式会社は、AIによる24時間監視システムを開発する企業として知られています。代表の山内氏は、以前保安員として万引き犯逮捕の経験から、AIに万引きの不審な動きを覚え込ませた防犯カメラシステムを開発。商業施設での売上アップにも貢献するなど、その技術は高く評価されています。3D計測技術やスマートフォンへの通知システムなど、多くの特許を取得しており、様々な用途への応用展開が期待されます。

まとめ



大洗町における「火の見櫓AI®」の導入は、AI技術を活用した防災対策の先駆けとなる事例と言えます。早期火災検知による被害軽減、そして安心安全な町づくりの実現に大きく貢献すると期待されます。今後の展開にも注目が集まります。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

会社情報

会社名
アースアイズ株式会社
住所
東京都港区浜松町1-2-1No.R浜松町ビル5階
電話番号
03-3437-3686

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。