生成AIの進化への第一歩
AiHUB株式会社が、SB Intuitions株式会社と手を組み、生成AI技術のさらなる発展を模索する共同研究を発表しました。この新たな取り組みにより、両社は日本語特化型の生成AIとバーチャルヒューマン技術の融合を図ります。
共同研究の背景
AiHUBは、生成AIのオープンソースコミュニティから派生した先進的な技術開発を推進しています。特に、生成AIの基盤モデルの開発や、ディープテック分野における革新的な研究に注力。2023年にはバーチャルヒューマンを用いたProof of Concept (PoC)を通じて、エンターテインメントにおけるAI活用の可能性を探ってきました。今回SB Intuitionsとの連携により、日本語性能の高い大規模言語モデルを活用したバーチャルヒューマン技術のさらなる革新を目指します。
共同研究の概要
この共同研究では、以下の重点的な開発が行われる予定です。
- - 高度な対話システムの構築:日本語の性能が高い大規模言語モデルを基に、ユーザーとの対話をよりスムーズにする仕組みを作ります。
- - リアリティの向上:ユーザーによりリアリティを感じさせるバーチャルヒューマンを設計し、その動作や表情を自然にする技術を磨いていきます。これにより、発話内容に応じた動作・表情の生成が可能となります。
各社の役割
- - SB Intuitionsは、大規模言語モデルの事前学習や対話向けチューニングに関する研究を担当。対話システムの周辺子システムについても研究を行います。
- - AiHUBは、バーチャルヒューマンの基盤技術を研究し、対話内容に基づいた自然な動作や表情、口唇同期の技術も切り拓いていきます。また、オーケストレーションによるユーザーインターフェース体験(UI/UX)の研究も進めます。
今後の展開
この共同研究により得られるオーケストレーション技術は、企業向けの課題解決モデルや新たな消費者向けコミュニケーションサービスの創出に活かされます。また、画像、動画、3D技術と大規模言語モデルを統合したバーチャルヒューマンプラットフォームの実現も視野に入っています。
企業概要
SB Intuitions株式会社は、2023年3月に設立され、大規模日本語言語モデルの研究開発と周辺サービスに注力しています。日本の文化に根ざしたサービスの提供を目指し、幅広い顧客に価値を提供することを目指しています。
AiHUB株式会社は、2023年4月に設立された企業で、アニメやバーチャルヒューマンなど、日本のエンタメ分野に特化したAI研究開発を行っています。オープンソースを活用した独自の生成AI技術を活かし、エンタメAIのリーダーを目指しています。