寂聴と村上龍の新プロジェクト
2011-04-08 14:04:10
瀬戸内寂聴が村上龍のG2010に参加、電子書籍「ふしだら」配信開始
日本の文壇を代表する作家、瀬戸内寂聴が村上龍氏と共に新たな一歩を踏み出しました。彼女は、昨年設立された株式会社G2010に資本参加し、今後は優れた文学作品の電子書籍化に携わることとなります。G2010は、村上龍氏と株式会社グリオが共同で立ち上げた電子書籍制作・出版会社で、東京都世田谷区に本社を置いています。資本金も増資され、30,000,000円となりました。
この決定により、瀬戸内寂聴は自己の作品を電子書籍として世に送り出すことに情熱を注ぎます。彼女は特に、編集業務に力を入れる意向を示しています。
「私は晩年の最後の情熱をG2010に賭けたいと思いました」と語る寂聴。村上龍氏の文学的才能への深い敬意と、G2010の代表である船山浩平氏の人柄への信頼感が彼女の決断を後押ししました。彼女は「この文化の大革命に出逢い、身を投じることができて喜んでいます」とも述べています。
また、同社では新たに、未発表の作品「ふしだら」をAndroid(TM)搭載スマートフォン向けに配信開始しています。この作品は、藤巻清明という人気エッセイストが、16歳の少女と出会い、彼女に引き込まれていく物語です。壊れていく家族の絆と自己の身体の苦悩を描いたこの小説は、心の深い部分に触れる内容となっています。表紙や最終章には、著名な編曲家である船山基紀がインスピレーションを受けて作曲した音楽が加わり、独特の雰囲気を演出しています。
村上龍は出資について、最初から作品についての会話を重視したことを明かしています。「表現者とは、そういう人種です」と語り、想像力と創造性の重要性を強調しました。今後、瀬戸内寂聴と共に新たな作品を制作し、絶版文学作品の現代的編集にも挑む意向を示しています。
G2010の取り組みには、特に現代において求められる新しい文学のカタチが込められています。瀬戸内寂聴の豊かな人生経験と村上龍の独創的な才能が融合することで、新たな作品が生まれることを期待しています。
対応機種については、NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルのAndroid(TM)搭載スマートフォンを対象にしており、新機種への対応も予定されています。また、サンプル版も無料で閲覧が可能なため、多くの人が気軽にその世界観に触れることができます。
今後も瀬戸内寂聴の活動に注目が集まる中、彼女は新たな文化の波を引き起こす存在として、多くの人々の心を捉え続けることでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社G2010
- 住所
- 東京都世田谷区上馬1-32-12三井生命三軒茶屋ビル2F
- 電話番号
-
03-5712-2010