除雪車の自動運転実験
2024-07-31 18:04:22

除雪車の自動運転化に向けた実証実験が新東名で始動

除雪車の自動運転化に向けた実証実験が新東名で始動



日本の高速道路での除雪作業は、冬季において安全な交通を維持するために欠かせないプロセスです。しかし、近年の高齢化や労働人口の減少に対する対応が求められています。この課題を解決するため、NEXCO中日本と日本電気株式会社(NEC)が共同で、除雪車の自動運転化に向けた実証実験を新東名高速道路の建設中区間で実施します。

開発の背景と目的



雪が降る地域において、高速道路を利用するお客様の安全を守るため、特に吹雪時などの視界不良な状況下では、除雪車の効果的な運用が不可欠です。通常、複数の除雪車が協力し合って班で走行することを「梯団走行」と呼び、これにより広範囲の除雪が一度に行われます。

このプロジェクトでは、除雪作業の効率を向上させ、人的作業を削減することを狙いとしています。そのため、除雪車が自立して走行できる技術を開発し、互いに通信をしながら適切な車間距離を保つ技術も同時に進めています。

開発の段階



実証実験は段階的に進められており、第一段階では、南紀白浜空港の旧滑走路で階列走行および梯団展開と収束の試験を実施しました。第二段階では、アネスト岩田ターンパイク箱根という実際の曲路で、同様の実験を行いました。

実験の内容


これから進む実証実験の第三段階では、新東名建設中区間をシテ、自動運転車両を用いた試験が行われます。延長約2.8kmとなるこの区間では、インターチェンジでの本線合流や道路上の障害物に対しての対応能力を確認することが目的です。

実証実験の概要



  • - 実験区間: 新東名新秦野インターチェンジ(IC)から新御殿場ICまでの約2.8km
  • - 実験主体: 中日本高速道路株式会社及び日本電気株式会社
  • - 実施時期: 2024年の9月から10月にかけて

この実証実験では、除雪作業に必要な自立走行技術や車間距離保持技術が駆使され、厳しい環境でも機能することが求められます。今後は降雪時の実際のテストも行い、技術確立を目指す計画です。

まとめ



この自動運転化の実施により、将来的には除雪車の運用がより効率的かつ安全に行えるようになることでしょう。NEXCO中日本と日本電気は、この取り組みを通じて、冬季における交通網の維持と安全性向上に寄与し、社会的な課題の解決に向けて大きな一歩を踏み出しています。これからの実証実験の進展に注目が集まります。


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会社情報

会社名
日本電気株式会社
住所
東京都港区芝5丁目7-1
電話番号

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