全国初の災害対応多言語コールセンターのスタート
ビーボーンは、平成28年11月21日より全国の自治体向けに「災害対応多言語コールセンター」サービスの提供を始めました。このサービスは、災害時に発生し得る言語の壁を解消し、外国人と日本の行政が円滑にコミュニケーションできるための仕組みです。
災害が発生すると、特に訪日外国人や在住外国人は、情報の共有や受信が難しくなります。例えば、熊本地震の際には、ビーボーンは災害対応専用のダイヤルを設けましたが、実際に周知されたのは災害発生から3日後でした。この3日間の間に、多くの外国人が正確な情報を得ることができず、混乱を極める結果となりました。このような状況を未然に防ぐために、ビーボーンはフリーダイヤルによる24時間体制の多言語コールセンターを設立しました。
サービス内容の詳細
- - 契約期間: 一年間の契約が基本ですが、年度途中からの場合は年度末までの契約を行います。
- - フリーダイヤル: 各自治体に専用のフリーダイヤル番号が発行されます。
- - 対応時間: 365日、24時間体制で対応します。
- - 対応言語: 英語、中国語(北京語)、韓国語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語、タガログ語、ネパール語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロシア語の全14言語に対応しています。
- - 通話・通訳料: コールセンターへの通話および通訳サービスは全て無料です。
- - 利用できる場所: 被災現場、避難所、病院、宿泊施設等、契約自治体内を対象としています。
- - 対象者: 自治体関係者、住民、警察、消防、ボランティアスタッフ、在住・訪日外国人が含まれます。
利用の際は、開発された「web報告書」を通じて、随時情報の確認が可能。バックアップセンターも沖縄に設置されており、万が一の通信遮断にも対応できる体制が整っています。
費用について
東京23区や政令指定都市では月額30,000円、その他の市町村では月額15,000円の定額制です。すべて税別での表示となっており、県単位の契約については別途相談が必要です。
ビーボーンはこれまでに、月間約5,500件の通訳実績を持ち、99.52%という高い通訳応答率を誇ります。今後も、この多言語コールセンターを通じて、安心して暮らせる社会作りに貢献していく考えです。
会社概要
株式会社ビーボーンは、福岡市に本社を構え、マルチリンガルサポートを専門にしている企業です。設立以来、多様な言語に対応したコールセンターサービスや翻訳、SNS情報配信といった事業を展開し、国際的なコミュニケーション支援を行っています。