日韓ウェブトゥーンフォーラム
2025-01-24 18:52:10

日韓のウェブトゥーン産業の未来を考察する国際フォーラムの成功

日韓のウェブトゥーン産業の未来を考察する国際フォーラムの成功



2023年10月21日に、韓国青江文化産業大学が駐日韓国文化院で「次世代ウェブトゥーン・マンガクリエイター育成フォーラム」を開催し、約120名の業界関係者が集う盛況なイベントが繰り広げられました。このフォーラムには、LINEマンガやカカオピッコマ、また楽天や小学館、KADOKAWAといった主要なプラットフォーム企業の代表者も参加しました。

フォーラムの基調講演では、レッドセブンのイ・ヒョンソク代表が、日本のウェブトゥーン業界の現状について考察しました。韓国では毎年4,000人のウェブトゥーンクリエイターが育成されている一方で、日本では6900億円規模の伝統的マンガ市場が存在しながらも、ウェブトゥーン分野においては人材不足が問題視されています。これに対し、MANGA総研の菊池健所長は、マンガ・アニメIP市場の成長を示すデータを発表。日本のデジタルプラットフォームの売上が3,400億円を超えたことを報告しました。

さらに、今回のフォーラムでは総合討論も行われ、韓国からの人材採用に対する日本のウェブトゥーンスタジオの高い関心が示されました。また、0616の前田儒郎代表は、日本のウェブトゥーン市場が2024から2026年にかけて大きな転換期を迎えると予見し、制作コストと収益性についての問題提起をしました。これらの視点から、多くの参加者が今後の産業展望について意見を交わしました。

特に、明治大学の藤本由香里教授は、韓国のウェブトゥーンが成功を収めている要因を分析し、ウェブトゥーンエージェンシーシステムの重要性に関する見解を示しました。このように、フォーラム全体を通して国際的な視点が盛り込まれ、参加者全員が日韓のウェブトゥーン産業における新たな連携の可能性を探るために意見を寄せました。

青江文化産業大学のヤン・ヘリム教授は、韓国でのウェブトゥーン教育の現状についても発表を行いました。同大学は韓国内で最大規模のマンガコンテンツスクールを運営しており、年間315名の新入生を受け入れています。業界で活躍するクリエイターを指導する実践的な教育システムが整っており、多くの優秀な人材を輩出していることを強調しました。さらに、国際的なネットワーク構築の重要性についても言及し、日韓のクリエイター育成に向けた協力の必要性を訴えました。

フォーラムの最後には、青江文化産業大学が「Global Webtoon Education Network」構想を提案し、日本の教育機関との具体的な協力体制の構築を目指すと表明しました。この提案により、両国の関係者がさらなる交流を深めることが期待されます。チョ・ジャンホ院長は「国際産学交流を通じて、日韓のウェブトゥーン教育が新たな段階に進む基盤が整った」と感想を述べ、今後の発展に向けた期待を寄せました。

このように、日韓両国のウェブトゥーン産業は着実に成長しつつあり、今後の業界発展に向けた新たな方向性が示されました。今後、具体的な協力内容が進行し、両国のクリエイターが共に成長を遂げることができる環境が整うことが望まれます。


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