宮崎の誇りと挑戦
2021-09-10 12:40:01
宮崎発!エリザベス女王即位70周年特別アートブックの栄誉と新たな挑戦
宮崎発!エリザベス女王即位70周年特別アートブックの栄誉と新たな挑戦
2022年6月、エリザベス女王の即位70周年を祝うアートブックがロンドンの出版社セントジェームズハウス社から発表され、そのオフィシャルパートナーに宮崎県の百年企業、早川しょうゆみそ株式会社が選ばれました。このアートブック『Strive for Perfection : Platinum Jubilee Edition』は、ロールスロイスやベントレーの愛好者クラブとの協力による特別な企画です。
早川しょうゆみそは、長年にわたる伝統を持つ企業として、今般の企画に参加することとなりました。特に注目されるのは、自社で開発・製造した新しい粉末みそ「umami・so」が、同誌に「世界で最も優れた食品・飲料製品のひとつ」として取り上げられることです。この新しい製品は、英国で開催されるリリースイベントでも展示される予定であり、宮崎県の食品文化を世界に向けて発信する重要な機会となります。
粉末みそ「umami・so」が生まれた背景
早川しょうゆみその新商品「umami・so」は、独自の開発ストーリーを持っています。開発者は東日本大震災を契機に、従来の味噌が持つ特性や利便性に疑問を抱きました。「味噌は日本の代表的な食品」との認識が強い一方で、被災者への支援物資としてはほとんど利用されていなかった現実を目の当たりにし、製品に対する見方を変えることが求められていると感じたのです。
さらに、ある映画監督との出会いが新たな視点を与えました。「みそも粉にしてしまえばいい」とのアイデアがきっかけで、粉末味噌の開発がスタート。しかし、実際に製品化を目指す中で、“みそは粉にならない”という固定観念が立ちはだかりました。高コストになるフリーズドライ法以外では無添加での乾燥が難しいという声もありましたが、開発者はこれを逆に「可能性」と捉え、挑戦を続けた結果、独自の乾燥プロセスが完成しました。
成果と今後の展望
5年の歳月をかけて開発が進められた結果、粉末みそ「umami・so」はついに完成しました。大麦と大豆を使ったこの製品は、従来の味噌とは異なる新しい使い方ができる調味料として注目を集めています。パッケージデザインは、「伝統」と「イノベーション」を融合させたものとなっており、その使用シーンも広がりを見せています。キャンプなどのアウトドア活動での「味変調味料」としての利用や、離乳食、さらにはチーズのトッピングとしても活用されています。
早川しょうゆみそは、地元の誇りを胸に、国際認証の取得にも努めてきました。FSSC22000やオーガニック認証を取得し、品質管理や衛生面での信頼性を確保することで、国内外での展開を加速させています。特に麦味噌は九州地方に根ざした独自の食文化の一部であり、それを世界に広めることが一つの使命と捉えています。
未来へ向けた新たな挑戦
食文化の発展に寄与するという経営理念の下、早川しょうゆみそは柔軟な事業展開を行っています。コロナ禍においても、地元の苺を利用したドライフルーツ事業に挑戦するなど、地域に貢献できる姿勢を貫いてきました。伝統を守りつつ、新たな試みに向かって歩み続ける信念は、今後も宮崎からの新しい文化発信に繋がっていくことでしょう。
このように、早川しょうゆみそ株式会社の取り組みは、地域の文化と国際的な舞台を結ぶ架け橋となることを期待されており、今後の展開から目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
早川しょうゆみそ株式会社
- 住所
- 宮崎県都城市西町3732番地
- 電話番号
-
098-622-0241