株式会社リンクスが挑む介護難民解消への取り組みと新たな施設展開
沖縄県那覇市に本社を置く株式会社リンクスは、重介護者向けの有料老人ホームを運営する企業です。2025年に訪れる「高齢化2025年問題」に対応すべく、同社は介護難民を解消するための新たな受け皿作りに力を入れています。
2025年問題と介護現場の課題
2025年は、団塊の世代が全員75歳以上に達し、高齢化がさらに進むことが予想されています。この年には全人口のおおよそ5人に1人が高齢者となり、介護サービスの需要が増加する一方で、供給が追いつかず、介護難民が増加する懸念が高まっています。厚生労働省は、要介護者の人口は600万人を超え、介護職の不足も32万人に達すると予測しています。この状況を受け、株式会社リンクスでは、誰一人取り残さない介護・福祉サービスの実現に向け、新規施設の展開を計画しています。
新規施設展開の背景
沖縄の中部エリアには、救急医療を受け入れる病院が多く、地域の医療現場はひっ迫しています。このため、看護師が常駐する介護施設の必要性が高まっており、会社は中部エリアを中心に4施設を新たに開設する予定です。これにより、入院治療と連携した介護サービスの提供が可能になり、救急医療の現場でも高齢者の搬送が円滑に行えるよう支援していく意向を示しています。
職員の待遇改善と働き方の多様化
株式会社リンクスは、従来の「きつくて低賃金」という介護業界の常識を変えるため、職員の給与の引き上げと福利厚生の充実にも取り組んでいます。入居者の料金を低く保ちながらも、職員が安心して働ける環境を整えることを目指しています。働き方の多様性を実現するため、週休3日制や子育て中の職員への手当、さらにはパーソナルジムの導入なども行っています。
介護事業の理解を深めるための会社説明会
株式会社リンクスは、新規施設のオープンに伴い、新たな職員を募集します。これにあたり、2025年2月13日にグッジョブセンター沖縄にて会社説明会を開催します。介護事業の実情や職員の実際の経験談を共有することにより、参加者に介護業界への理解を深めてもらうことを目的としています。
代表者のメッセージ
代表取締役社長の與那城将氏は、同社が2013年に介護事業を開始した背景と現在の状況について語ります。看護師が24時間常駐することで他施設では提供できない医療サービスを充実させ、必要なケアを安心して受けられる体制を整えることが目標だと強調しています。介護業界が抱える課題に果敢に挑み、「利他の心で動く」という理念のもと、社会への貢献を続ける意向です。
株式会社リンクス概要
- - 設立: 2007年2月
- - 資本金: 1000万円
- - 代表取締役: 與那城 将
- - 所在地: 沖縄県那覇市寄宮3-3-5 1階
- - 業務内容: 訪問介護、訪問看護、居宅介護支援、有料老人ホーム運営
- - 従業員数: 正職員128名、パート20名(2023年9月現在)
株式会社リンクスは、今後も介護業界の問題解決に向けた取り組みを続け、より良い福祉サービスの提供を目指していきます。