ショコラティエ小山進がC.C.C.2025で最高位を獲得
日本のスイーツ界において特に注目を集めるショコラティエ、小山進が2025年のフランスのショコラコンクール「C.C.C.」で11度目となる最高位を受賞しました。この栄誉ある受賞は、彼がこれまでに築いてきた確かな技術と独自のクリエイティブなアプローチを証明するものです。
受賞作品『CHOCOLOGY 2023』とは
受賞を果たした際の作品は「SUSUMU KOYAMA'S CHOCOLOGY 2023」。毎年新たなテーマを設け、小山が手がけるボンボンショコラの代表作シリーズです。今年のテーマは「Dissonance~緊張と弛緩~」というユニークなもので、味覚の中に眠る特性を音楽的解釈を通じて表現しています。乖離した味と味の組み合わせを通じて、口内での新たな体験を提供しています。
この作品には、特に味覚の「苦味」に注目しています。一般的にはネガティブな印象を持たれがちな苦味ですが、巧みに組み合わせることで新たな美味しさを引き出すことができると小山は考えました。苦味とサンプリングしたり、他の素材と調和させたりすることで、音楽の不協和音のように、やがて心地よいメロディーへと変わっていくのです。
具体的なフレーバー
CHOCOLOGY 2023では、以下の4つの特別なフレーバーがあります。
1.
ジャスミンティー×苺
- 音楽的に言うとC7sus4の味わい。
2.
ベルベーヌ&カモミール+苺
- グレープフルーツとカンパリの刺激が特徴のCadd9。
3.
ホップ&エキゾチック
- D9の響きを持つフレーバー。
4.
献上加賀棒茶×フランボワーズ
- Fadd9として、特別な香りの体験を提供します。
これらのフレーバーは、単体での販売は終了していますが、現在は新作CHOCOLOGY 2024とのアソート商品として楽しむことができるため、ぜひ手に取って味わいたいアイテムです。
C.C.C.審査員の評価
C.C.C.の審査員によると、『この試食はあまりにも特別で、言葉が足りないほどでした。組み合わせの繊細さ、レシピの優雅さ、素材の質、すべてが完璧で素晴らしいです。』と評価されており、その洗練さが際立っています。
小山進のショコラの楽しみ方
CHOCOLOGYシリーズには独自の楽しみ方があります。No.1から順に食べ進めることで、口の中での余韻を感じながら次のフレーバーへと移ることができます。まずNo.1をひと口食べ、その余韻を残しつつNo.2を味わい、そしてNo.3とNo.4を楽しんだ後に再度No.1に戻るという形で楽しむことになります。1巡目と2巡目で異なる味わいの変化を感じ取ることができ、体験がより深まる仕組みになっています。
小山進のプロフィール
小山進は1964年に京都で生まれ、2003年に兵庫県三田市に「パティシエ エス コヤマ」を開業しました。彼はチョコレートだけでなく、創作活動にも力を入れており、絵本などの出版も行っています。ショコラティエとしてのアプローチを超え、多才な活動を通じてエスコヤマの世界観を発信しています。
PATISSIER eS KOYAMAの魅力
エスコヤマは広大な敷地を有し、パンやチョコレートの専門店のほか、人気のあるお菓子教室やギフトサロンも併設されています。四季折々の草花やお菓子の香り、ユニークな銅の人形など五感を刺激する空間を提供し、「The Sweet Trick」をコンセプトにした驚きと喜びに満ちた体験を与えています。幅広い世代のお客様に向け、美味しさと楽しさを届けることがエスコヤマのモットーです。