三重県総合博物館で楽しむ松浦武四郎の魅力
三重県津市にある三重県総合博物館MieMu(館長:大野照文)では、特別企画展「幕末維新を生きた旅の巨人 松浦武四郎」が2023年9月15日から11月11日までの期間にわたり開催されています。この特別展では、三重県松阪市出身の松浦武四郎(1818-1888)について、その北海道探査の歴史を中心に、志士や文人との交友、そして彼が備えた情報収集家としての一面を紹介します。
松浦武四郎の功績
松浦武四郎は、北海道の名付け親として知られ、幕末期には蝦夷地と呼ばれていた北海道を6回踏査し、その生活状況について詳細に記録を残しました。今年は、北海道の命名から150年目、また武四郎の生誕200年に当たるため、彼の功績を振り返る絶好の機会となっています。
展示内容は多岐にわたり、木戸孝允、大久保利通などの著名な幕末の志士との交友関係を示す書状や、武四郎の旅に関する記録、資料などが並んでいます。また、彼の旅や古物蒐集への情熱が詰まった稀代の建築「一畳敷」の原寸大模型も展示され、訪れる人々に彼の魅力を伝えています。
楽しく学べるコーナー
企画展では、子どもたちにも楽しんでもらえるように、以下のような体験コーナーが設けられています。
1.
武四郎ぬり絵
武四郎の周辺を色づけし、彼の世界を感じる体験。
2.
アイヌ語ブロック学習
アイヌ文化にも触れることができる教育的な体験。
3.
巨大すごろく
武四郎の北海道の旅を模したボードゲームで遊びながら学べます。
4.
プロジェクションマッピング
武四郎の冒険を視覚的に体験する新しい試み。
なお、すべての体験には企画展の観覧券が必要ですが、参加は無料です。特に未就学児は保護者の同伴が必須です。
様々な関連イベント
展覧会の期間中には、専門家による講演会やミニレクチャー、ギャラリートークなども開催され、実際の研究者たちと直接触れ合う貴重な機会が提供されます。例えば、10月28日には北海道大学客員教授の佐々木利和氏による記念講演が行われるなど、多彩なプログラムを用意しています。
また、絵本の原画展示や、武四郎に関する鼎談イベントも予定されており、三重から北海道という広がりを持つこの展覧会に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
訪問情報
- - 開催期間: 2018年9月15日(土)~2018年11月11日(日)
- - 休館日: 9月18日、25日、10月1、9、15、22、29、11月5日
- - 開館時間: 9:00〜17:00(土日祝は19:00まで)
- - 場所: 三重県総合博物館 MieMu、3階企画展示室
- - 入場料金: 一般800円、学生480円、高校生以下は無料
- - お問合せ: 電話 059-228-2283
この特別企画展は、松浦武四郎の偉業を再発見する素晴らしい機会です。直に彼の足跡を辿りながら、歴史の深さに触れる旅に出かけてみてください。