飲食店向け生鮮EC『魚ポチ』がデータ連携を開始
株式会社フーディソンが展開する飲食店向け生鮮ECサービス『魚ポチ』が、株式会社インフォマートが提供する『BtoBプラットフォーム』と連携の運びとなりました。この新たなデータ共有により、飲食業界における業務効率の向上を目指します。
連携の背景と目的
外食産業は、昨今、人手不足が深刻な問題となっています。特に多店舗を展開している法人の本部では、傘下店舗の仕入れ状況の一元管理が急務とされています。原価管理や経理業務の効率化を図りたいというニーズが高まっていますが、鮮魚の括りに入る時価商品は、受発注システムでの価格反映が困難でした。
『魚ポチ』は、プロの料理人が手軽に鮮魚をインターネット経由で仕入れるサービスを展開してきました。この連携により、飲食業界の管理業務がさらに進化し、経理業務を効率化する機会が生まれました。
連携によって実現できること
この連携によって『魚ポチ』で行った日々の発注データ(品目、数量、価格)が、月に一度『BtoBプラットフォーム』に自動で取り込まれるようになります。このシステムにより、飲食チェーン本部は以下の5つのメリットを享受できます:
1.
鮮魚仕入れの最適化と競争力向上
時価商品の価格を考慮しながらシステム上で受発注が可能になるため、競争力の高い食材が仕入れやすくなります。店舗は、鮮魚や水産品を用いて競合との差別化も図りやすくなるでしょう。
2.
仕入れ管理の強化と原価管理精度向上
これまで把握が難しかった「日替わり価格の鮮魚」の仕入れ実績を、店舗ごとに正確に管理できるようになります。本部による仕入れ内容の統制が進み、精密な原価管理が実現します。
3.
経理業務の効率化
『魚ポチ』での利用データが自動的に集計されるため、請求処理や会計システムへの連携作業を大幅に削減できます。これにより、従業員の負担が軽減されます。
『魚ポチ』の特徴
『魚ポチ』は、料理人が仕入れ時間を削減し、欲しい商品を迅速に手に入れることを目指すサービスです。全国の産地や中央卸売市場から仕入れた生鮮食品をインターネットを通じて卸売りし、40,000以上の飲食店で利用されています。
これにより、飲食店は独自のメニューや在庫状況に応じて柔軟に仕入れを行え、調理業務により集中できる環境が整います。
今後の展望
フーディソンの部長日下部氏は、「『魚ポチ』は個店の仕入れ負担を軽減することに注力してきましたが、多店舗経営の法人様からの要望にも応える形で業務を効率化していきます。特に鮮魚は価格の変動が大きく、管理が難しい分野です。この連携によって、料理人が最大限の創造性を発揮できるサポートをしていきたい」と語っています。
この連携によって、飲食業界のDXを推進し、業務の効率化と人手不足の解消に寄与する未来が期待されます。