古代の技と現代の挑戦が交差する『寒風須恵器展2021』
このたび、現代の陶芸作家たちが挑む『寒風須恵器展2021』が、東京都中央区にあるギャラリー山咲木で開催されることが発表されました。本展は、古墳時代中期から平安時代にかけて製作された須恵器を中心に、古代の焼成法を復元し、その魅力を現代の視点から探るプロジェクトです。
須恵器は、岡山県瀬戸内市にある「寒風古窯跡群」から多くの出土品があり、飛鳥時代にまで遡る歴史を持っています。この地区は日本六古窯の一つとしても知られており、特に備前焼のルーツとも言われています。この展覧会では、須恵器の魅力を引き出すため、陶芸作家たちが1400年前の技術を再現し、独自の作品を創作します。
展示作品の見どころ
会場では、古代の実物にインスパイアされた、硯や祭器などの作品が揃います。特に、都の役人が使用していたとされる硯の再現や、現代の生活に馴染む器や花器が展示される点が魅力です。また、『寒風須恵器』の歴史やその技法についても詳しく知ることができ、陶芸ファンにはたまらない内容となっています。
さらに、イベント期間中には作家との対話の時間も設けられ、特徴的な焼成方法や寒風須恵器の魅力を直接聞くことができます。これにより、訪れた方は作品に対する理解を深めるとともに、作家の思いや技術を生で感じる貴重な体験が得られます。
詳細情報
- - 日時: 2021年4月3日(土)~4月10日(土)11時~18時(最終日17時閉場)
会期中は休館日なし。
- - 作家在廊日程: 4月3日(土)、4日(日)13時~17時
(変更がある場合もありますので、事前にお問い合わせを推奨します。)
東京都中央区日本橋人形町2-16-2 ユウビル1階
電話: 03-6661-6865
ホームページ
この『寒風須恵器展2021』は、陶芸の新たな可能性を探るだけでなく、古代の技術と現代の感性の融合を体験できる絶好の機会となるでしょう。日本の陶芸文化の深さを実感できるイベントに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
出展作家の紹介
- - 末廣学: 大阪府出身。備前陶芸センターで学び、以降独自のスタイルで活動。
- - 松川広己: 愛知県出身。美術短期大学卒業後、陶芸界で名を馳せる。
- - 三浦雅人: 東京都出身。製作技術を磨き続け、多くの展覧会に参加。
- - 三浦裕二: 岡山出身。若手陶芸家として注目されている。
主催
公益財団法人 寒風陶芸の里
ウェブサイト
陶芸の歴史と現在の対話を楽しむこの展覧会は、すべての訪問者にとって新しい発見の場になることでしょう。