セミナーレポート:AI×対話で実現する人事評価制度と1on1改革
2025年12月17日、株式会社給与アップ研究所がコーポレートコーチ株式会社との共同で「AI×対話で実現する『定着する人事評価制度と1on1改革』」という無料のオンラインセミナーを開催しました。多くの経営者や人事責任者、管理職が集まり、現場の人事・マネジメントに関する具体的な課題が取り上げられました。
セミナーの概要
セミナーはZoomウェビナー形式で実施され、参加者は「評価制度が形骸化している」「1on1が効果を生み出していない」といった実情を共有し、実践的な解決策について話し合う機会となりました。特に、評価制度や1on1面談が機能していない理由についての議論が盛んでした。
評価制度が機能しない理由
セミナーの冒頭では、多くの企業が共通して直面する問題として、「制度(ハード)」と「運用(ソフト)」の間の断絶が指摘されました。実際、制度は存在しても現場で活用されなかったり、管理職に負担が集中してしまったりする状況に課題があると話されました。このため、単に制度を見直すだけでなく、運用をどう支援するかが重要だと提唱されました。
第1部:人的資本経営と面談スキル
第1部では、登壇者によるトークディスカッションが行われ、人的資本経営の必要性や現場とのギャップについて議論されました。「制度は整っているのに動かないのは人の問題ではない」という共通認識が生まれました。評価制度、1on1、人材育成は本来連動するものであるにもかかわらず、分断された結果、負担が管理職にシフトし、制度が形骸化しているという問題が浮き彫りになったのです。
第2部:評価制度の運用支援
続いての第2部では、評価制度を「作る」ことから「運用し続ける」ことに意識を変える重要性が強調されました。以下のようなポイントが挙げられました:
- - 業務棚卸を起点に評価の前提を整理する必要性
- - 管理職が迷わず判断できる評価設計の考え方
- - AIを活用して評価設計と運用にかかる思考負荷を軽減する手法
これにより、誰が運用しても一貫性を保つ仕組みが、制度の定着と組織の安定につながることが強調されました。
第3部:1on1の質の重要性
第3部では、1on1が成果に結びつかない原因や、有効な1on1面談のために必要な視点が共有されました。特に注目された点は、以下のとおりです:
- - 1on1が雑談や進捗確認で終わってしまう理由
- - 管理職が「話すネタに困らない」ような面談設計
- - 管理職教育と評価制度が連動していないリスク
1on1の成功は「回数」や「義務化」ではなく、設計と質が全てであるとの共感が参加者の間に広がりました。
参加者の関心
質疑応答では、参加者からの自社における導入を想定した質問が多く、実践的な意欲の高さが窺えました。特に評価制度を変更せずに運用を改善する方法や、管理職の負担をどう軽減するかに関心が集まりました。
無料相談の実施
セミナーを踏まえ、株式会社給与アップ研究所とコーポレートコーチ株式会社では、人事評価制度や1on1運用に課題を感じている企業向けに無料相談を行っています。具体的には、現在の評価制度や1on1運用のチェックや、管理職の負担を減らすための改善点を整理するサービスを提供しています。興味がある方はぜひお問い合わせをおすすめします。
会社概要
株式会社給与アップ研究所は、東京都千代田区に本社を構え、2021年に設立されました。生成AI評価制度の「壁打ち」プランや業務最適化マッチングサービスを提供しています。
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