ライフネット生命がアセットオーナー・プリンシプルを受け入れた理由と今後の展望

ライフネット生命がアセットオーナー・プリンシプルを承認

ライフネット生命保険株式会社（東京・千代田区、代表取締役社長：横澤淳平）は、2024年8月28日に内閣官房から公表された「アセットオーナー・プリンシプル」に真摯に賛同し、その受入れを発表しました。このプリンシプルは、運用における透明性や受益者の最善の利益を最優先に考えることを求めるもので、ライフネット生命はその理念を積極的に取り入れていきます。

お客さま視点の運営

ライフネット生命は、開業以来「ライフネットの生命保険マニフェスト」に基づく運営を行い、お客さまの視点を大切にしています。このマニフェストは、同社が提供するサービスの透明性や誠実さを保証するものです。「アセットオーナー・プリンシプル」にのっとった資産運用を導入することで、同社はお客さまの最善の利益に奉仕する姿勢をさらに強化します。特に、保険金や給付金の安定した支払いを支えるため、金融市場の変化にも柔軟に対応できる運用方針を策定しています。

安全性と安定性を重視した運用

ライフネットは、資産運用リスクの許容範囲内で円建て債券などを中心とした分散投資を行い、将来的な財務の健全性を維持しつつ、安定的な収益の確保を目指しています。これにより、経済や金融環境の変化に応じて、適切な運用目標と資産配分を見直す体制を整えています。たとえば、毎年度ごとに運用目標を策定し、必要に応じて見直しが行われます。

専門知識の確保と運用体制の強化

「アセットオーナー・プリンシプル」を実現するために、ライフネットは専門的な知識を持つ資産運用責任者を配置し、社内研修や資格取得を推進しています。また、外部専門機関と連携し、運用能力を向上させる方針をとっています。具体的には、運用資産の一部を外部の運用機関に委託し、効率的かつ専門的な運用体制を整備しているのが特徴です。

リスク管理と透明性の確保

リスク管理部門では、VaR（Value at Risk）を用いた信頼性の高いリスク管理を推進し、ストレステストも実施しています。これにより、財務の健全性を維持しつつ、安定した運用を実現します。さらに、運用状況についての情報は、有価証券報告書や決算短信などを通じて適時開示されており、株主や投資家とのコミュニケーションも大切にしています。