Salesforceが自律型AIエージェントを日本市場に投入
株式会社セールスフォース・ジャパンは、このたび「Agentforce for Sales」を日本語での提供を開始しました。この自律型AIエージェントは、営業チームを強化し、営業活動の生産性を大幅に向上させることを目指しています。営業組織においては、日常的に多くのタスクが発生し、それらを効率的に処理することが成果に直結しますが、日本の営業担当者は手作業に時間を取られ、営業活動に充てられる時間はわずか32%にとどまっています。
営業活動の現状
Salesforceがまとめた「セールス最新事情」によれば、営業担当者はデータ入力や資料作成などの反復作業に多くの時間を割いており、本来注力すべき付加価値の高い活動に時間を確保することが難しくなっています。これを解消するために設計されたのが、Agentforce for Salesです。
Agentforce for Salesの機能
Agentforce for Salesは、24時間365日自律的にリードの追跡や商談の進捗管理を行い、問い合わせ対応やデータの更新も自動化します。この結果、営業担当者は重要な商談や戦略的意思決定に集中でき、全体の生産性が向上します。
AIエージェントによって、営業組織は人的リソースの制約を超えて業務を拡張し、機会損失を最小限に抑えることが可能です。提供開始時点で即利用可能な機能には、「Agentforce セールスディベロップメント」があり、営業担当者にとって重要なチームメイトの役割を果たします。製品やサービスに関する質問に自律的にメールで回答し、訪問や会議の日程調整も行うことで、インバウンドリードを24時間体制でナーチャリングします。
利用条件と価格
このエージェントの利用には、Enterprise Edition、Unlimited Edition、Performance Edition、Einstein 1 Editionにアドオンライセンスを追加する必要があります。価格は1つの会話あたり240円からとされ、標準的なボリュームディスカウントも適用されます。
今後の機能展開
今後は、セールスコーチング機能の提供も予定されており、営業コーチングが重要なパフォーマンス向上手法であることが理解されています。AIエージェントとのロールプレイを通じて、営業担当者は顧客へのプレゼンテーションの改善や異論に対する的確な回答を学ぶことができます。これらは顧客とのインタラクションを通じてスキルを向上させ、ROIを迅速に評価する手段ともなります。
テクノロジーと安全性
Agentforce for Salesは、コード不要で設定可能なアクションやワークフローを搭載しており、Salesforceが培った営業のベストプラクティスを組み込んだテンプレートも揃っています。また、Salesforce Data Cloudを活用することで、外部データの追加が可能となり、AIエージェントの精度も向上します。
さらに、Einstein Trust Layerを採用しているため、高い安全性と信頼性が保障されています。今後もSalesforceはAIエージェントの導入を支援し、顧客の成功を目指していく方針です。
詳細情報に関してはSalesforceの公式サイトをご覧ください。営業活動の効率化をお考えの企業には、必見のソリューションです。