森鴎外の愛情を感じるコレクション展「鴎外と子どもたち」開催のお知らせ

森鴎外記念館での特別展「鴎外と子どもたち」開催概要

2026年初頭、文京区立森鴎外記念館で特別展「鴎外と子どもたち―於菟、茉莉、杏奴、類が語るパッパ」が開催されます。この展覧会は、1月18日から3月31日までの66日間にわたり、鴎外の家族、特に彼の子どもたちの視点から父親としての鴎外を深く掘り下げる内容が期待されています。

大正時代から続く家族の絆

森鴎外は三男二女を持つ家族の父として非常に子煩悩でした。彼の二男である不律は早逝しましたが、長男の於菟、長女の茉莉、次女の杏奴、三男の類は彼の強い愛情の中で成長しました。鴎外が亡くなった後、彼らは「パッパ」と呼んだ父の遺志を受け継ぐべく、幾度も自身の回想を綴ってきました。

展覧会では、4人の子どもたちによる随筆を通じて、鴎外の父としての姿と、家庭での様々な思い出を紹介します。特に於菟と杏奴が寄贈した鴎外の遺品は、本展覧会の中核となる重要な資料です。

展示資料と関連事業

展覧会では、以下のような貴重な資料が展示される予定です：

- 杏奴の短歌草稿に対する鴎外の添削
- 於菟自筆の原稿『砂に書かれた記録』
- 類の随筆『散歩』など。

また、展覧会に関連して、無料で参加できる講演会やギャラリートークも行われます。講演会「父と子」では、作家の太田治子氏が父子の愛についてお話しされる予定です。

記念日とアクセス

鴎外の誕生日である1月19日には、特別に無料で展覧会を開放する日として設定されています。この機会を利用して多くの方々に鴎外とその家族の愛と歴史に触れていただければと思います。

文京区立森鴎外記念館は、鴎外がかつて住んでいた場所に建てられた記念館であり、彼の生涯や文学活動の展示がなされる貴重な場所です。展覧会の情報やミニ展示ガイドは、2026年1月18日から館内にて販売されます。

是非、文京区立森鴎外記念館での特別展に足を運び、偉大な文学者であり、慈愛に満ちた父としての鴎外の姿を感じてみてはいかがでしょうか。