新時代の林業
2024-09-17 11:59:42

ドローンで拓く新しい林業の未来:獣害対策実証実験に成功

ドローンで拓く新しい林業の未来



近年、林業における獣害問題が深刻化している中、SRS Connect株式会社が行ったドローンを活用した獣害対策の実証実験が成功を収めました。本稿では、その詳細と今後の展望について紹介します。

獣害問題の深刻化


紀伊半島の山々では、特に鹿による食害が顕著で、植林作業が行われても育成が困難な状況が続いています。この悪循環に対処するためには、防獣対策資材の設置が欠かせません。しかし、それを人力で輸送するのは容易ではなく、特に急な斜面での作業は危険で時間とコストを要するものでした。

ドローンを用いた革新


SRS Connect株式会社(社長:野田有美)は、9月3日から10日まで、バイオマスパワーテクノロジーズ株式会社(社長兼CEO:北角強、三重県松阪市)や玉木材株式会社(奈良県五條市)と連携し、ドローンによる獣害対策資材の輸送実証実験を実施しました。この取り組みは、新たな林業の構築を目指すものであり、多くの期待が寄せられています。

実験では、最新鋭のDJI社製物流ドローン「DJI FlyCart 30」が活用され、急勾配の山林において300回以上の荷上げ作業が行われました。この試みは「全国的に他に類を見ない」とされ、画期的な林業の進展が見込まれています。

実験結果と効果


今回の実験によって得られたデータは、輸送時間や機体の安定性、安全性など多岐にわたります。参加者からは「荷物を背負う場合に比べて格段に楽になる」という意見が寄せられ、作業負担の軽減や労働環境の改善が期待されています。この試みは、林業従事者にとって新たな働き方の提案となるでしょう。

今後の展望


この実証実験は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の支援事業である「紀伊半島エリア各地でのセンダン・ヤナギ類・ナラ類・カシ類等の育苗~植林~搬出実証」の一環として実施されました。今後は、このデータを基に新たな方法や技術の開発が進められる予定です。

ドローン技術の導入により、安全性の向上、コスト削減、さらには働き方の改革がさらに加速することが見込まれます。この林業の未来を切り拓く挑戦は、始まったばかりです。

SRS Connect株式会社の取り組み


SRS Connect株式会社は、災害対応や物流サービス、獣害対策など幅広い分野でドローン事業を展開しています。彼らの専門スクールでは、初心者からプロまでを対象に高い専門性を誇るカリキュラムが提供され、実践的な訓練が行われています。また、社会貢献活動として「レインボーサンタ」を通じて、児童養護施設の子どもたちにクリスマスプレゼントを届ける取り組みも行っています。これにより、ドローン技術が子どもたちの未来に希望を与えるとともに、次世代の人材育成にも貢献しています。

今後もSRS Connect株式会社の挑戦とドローンを活用した林業の変革に注目が集まることでしょう。新しい時代の林業が、どのように進化していくのか期待が高まります。


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会社情報

会社名
SRS Connect 株式会社
住所
大阪府大阪市中央区島之内1丁目3−9
電話番号

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