「SI Object Browser」が生成AI機能の特許を取得
株式会社システムインテグレータ(本社:さいたま市中央区)は、データベース開発ツール「SI Object Browser」に関連する生成AI機能で特許番号第7763432号を取得したことを発表しました。この特許は、コンピュータプログラムおよび情報処理装置、さらには情報処理方法に関するものです。実際の特許登録日は令和7年10月24日で、今後の展開に注目が集まります。
「SI Object Browser」とは
「SI Object Browser」は、Oracle Database、Microsoft SQL Server、PostgreSQL、MySQLなどの主要な国内データベースを、グラフィカルなインターフェースで操作できるツールで、業務の効率化に寄与しています。オフラインでの利用に加え、Amazon Web ServicesやMicrosoft Azure、Oracle Cloudなどのクラウド環境でも幅広く対応しており、国内のシステム開発エンジニアを中心に21,000社以上、51万ライセンス以上が導入されています(2025年10月末日時点)。
生成AI機能の詳細
本特許に基づく生成AI機能は以下の4つで構成されています。
1.
SQLの自動生成: 日本語で指示を入力することで、最適なSQLを自動生成する機能です。この機能により、SQLの専門知識がなくてもデータを抽出できます。
2.
SQLの自動修正: 指示文を入力することによって、SQLを加工することができる機能です。これにより、従来は手間のかかっていた修正作業が省力化されます。
3.
SQLの構文エラーチェック: 入力したSQLに誤りがないかをチェックする機能で、誤りが見つかると自動的に修正案も提示します。これにより、迅速な修正と実行が可能になります。
4.
SQLの自動整形: SQLの改行やインデントなどフォーマットを整えて、読みやすくする機能です。複雑なSQLも適切に整形されます。
今後の展開
この特許技術は、データベースに関わる業務の効率化に不可欠な要素となっています。さらなる生成AI機能の拡充が見込まれる中、2025年6月には全データベースに対応した「コンプリートサブスクリプションライセンス」の販売を開始する計画です。これにより、さらなる利用拡大が期待されています。システムインテグレータは、2025年から3年間で約25億円の販売を見込んでおり、この技術が業界に与える影響は計り知れません。
会社概要
株式会社システムインテグレータ
- - 証券コード: 3826 (東証スタンダード)
- - 所在地: 埼玉県さいたま市中央区新都心11-2 ランド・アクシス・タワー32階
- - 設立: 1995年3月
- - 代表者: 代表取締役社長 引屋敷 智
- - 資本金: 3億6,771万2千円
- - URL: https://corporate.sint.co.jp/
- - 事業内容: パッケージソフトやクラウドサービス(SaaS)の開発・販売、AI関連のソリューションの提供など。
この成果は、業務効率化だけでなく、データベースに関連する技術の進化を示す重要なマイルストーンとなります。システムインテグレータの今後の取り組みに、是非ご注目ください。