セキュリティ教育クラウド「セキュリオ」、新たな投資でさらなる飛躍へ
LRM株式会社は、神戸市に本社を置き、情報セキュリティ教育クラウド「セキュリオ」を提供しています。このたび、グローバルセキュリティエキスパート株式会社(GSX)および日本サイバーセキュリティファンド(NCSF)との資本業務提携に加え、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。この提携は、LRMの成長を支える重要なステップと位置づけられています。
資金調達の背景
IT化が進行する現代において、デジタルトランスフォーメーション(DX)やクラウドサービスの活用が進む傍らで、サイバー攻撃の高度化も進み、組織は新たなリスクに直面しています。特に、生成AIやダークウェブを活用した悪意のある攻撃は、従来の対策では防ぎきれない場合が増えています。このような状況下で、LRMはセキュリティ意識の向上を図る重要な役割を果たしています。
LRMが提供する「セキュリオ」は、長年の経験と実績に基づいたオールインワンのセキュリティ教育プラットフォームです。今回の資金調達を通じて、同社は人材の採用強化と「セキュリオ」のさらなる研究開発を進める計画です。
提携効果と新たな展望
GSXとの提携により、LRMは両社の知見を相互に活用し、より多様化する顧客ニーズに柔軟に応えることができます。教育コンテンツの強化や、機能性向上に向けた取り組みは、セキュリティ教育の実効性を高めることにつながります。この資金は、特に最新の脅威動向に対応したコンテンツの開発や教育機能の強化に活用されます。
代表取締役CEOの幸松哲也氏は、「日本一身近な情報セキュリティ会社」というビジョンを掲げ、より多くの企業に「セキュリオ」を導入し、情報漏えい防止に努める考えを示しています。2030年には、300万人以上がこのサービスを利用することを目指しています。
競争力の強化と業界発展への貢献
投資先であるNCSFは、セキュリティ専門企業が参加しており、地域のセキュリティ業界全体の競争力を高めることを目的に活動しています。このファンドにより、LRMは業界内での立場をさらに強化し、広範な企業とのコラボレーションを通じて、セキュリティ文化の確立を後押しします。
「セキュリオ」の機能
「セキュリオ」は、セキュリティ教育に関する様々な機能を備えたクラウドサービスです。これには、標的型攻撃メール訓練やeラーニング、セキュリティ意識向上を目的とした定期テスト機能、社内アンケートなどが含まれています。
1.
標的型攻撃メール訓練: サイバー攻撃に対する防衛訓練を実施できます。
2.
eラーニング: 100種類以上の教材で学習をサポートします。
3.
セキュリティアウェアネス: 継続的なリテラシー向上が可能です。
4.
社内アンケート: セキュリティルールの遵守状況を確認できます。
まとめ
今回の資金調達を受け、LRMは日本の情報セキュリティ業界における重要な役割を果たし続けることが期待されます。企業のセキュリティ意識を高めるため、「セキュリオ」を通じてより良い未来を築いていくための取り組みに注目が集まっています。LRMのさらなる貢献に期待しましょう。