日本語教育アプリのアメリカ進出支援
日本国内で日本語教育のデジタル化をリードしているSUN株式会社が、アメリカ・テキサス大学ダラス校のナヴィーンジンダル経営大学院と手を組み、新たなプロジェクトを展開しています。この協業は、SUNが開発した日本語学習アプリ「くらしスタディ」のアメリカ市場への進出を加速させるものです。
グローバル市場を目指す「くらしスタディ」
「くらしスタディ」は、これまでに19カ国で展開されており、多様な文化圏における日本語学習のニーズに応えています。さらに、このアプリは企業向けの日本語学習サービス「はなすプラス」やオンライン授業プラットフォームの開発にもつながり、日本語教育を支援する包括的なソリューションを提供しています。最近では、東京都の「世界チャレンジプログラム」に採択され、2023年からアメリカ市場進出に向けた具体的な準備が開始されました。
テキサス大学との連携プログラム
テキサス大学ダラス校のナヴィーンジンダル経営大学院では、米国市場に進出を目指す海外企業向けの実習型プログラムを実施しています。この「グローバル開発イニシアティブプログラム」(GDI)では、大学の学生たちが企業の市場調査や参入戦略を立案し、複雑なグローバルビジネス環境での成功を支えるための実践的なスキルを身につけます。
そうした中、SUNは2024年の初めから4月までGDIに参画し、最終的な市場調査のプレゼンテーションは5月2日に行われる予定です。学生たちはこれまで3ヵ月間、詳細な市場調査と分析を実施し、SUNのアメリカ市場参入戦略を練ってきました。最終プレゼンテーションでは、市場規模の把握やニーズの分析、業界の競争状況などを含む質の高いレポートが報告される予定です。
プロジェクトの成果と学生の努力
このプロジェクトへの参加者である学生たちは、多岐にわたる市場分析や企業調査を行い、最終プレゼンテーションに向けて準備を進めています。学生たちは、テキサス大学のネットワークを活用し、日本語教育に関与する専門家へのインタビューも実施しています。これにより、日本語教育関連のサービスのローカライズに向けた具体的な提案が生まれてきています。
参加学生の紹介
参加学生たちは、グローバルビジネスやマーケティングなどの専門家として活動しているネイサン・バン氏やナディア・ヴィライセン氏、レオナルド・カストロ氏など多彩なバックグラウンドを持つメンバーで構成されています。彼らはSUNのアメリカ市場参入に向けた重要な役割を果たしています。
SUN株式会社のビジョン
SUN株式会社の仲宗根俊平CEOは、今回のプロジェクトにおいて学生たちや関係者に感謝の意を示しつつ、今後の事業展開へ向けた意気込みを強調しました。また、日本の文部科学省とアメリカの国務省との協力強化が進む中、これは日本語教育にとって大きなビジネスチャンスであるとの見解を述べました。 今後はこの貴重な情報を基に、アメリカと日本の教育業界に貢献できるよう、事業の拡大に努めていく考えです。
このプログラムを通じ、SUNは日本語教育を含む国際的な事業展開を加速し、世界との連携を図る新たなステージに進みつつあります。