東御市の農産物を世界に広げる新たな試みとは

東御市の農産物を世界に広げる新たな試み



近年、長野県東御市に関連する3社が協力し、この地域の名産品の輸出事業に乗り出しています。この進展は、地元農産物の流通を強化し、さらにはブランド力を高めることを目指しています。地域に根ざした企業が手を組むことによって、東御市の農業の持続可能な発展につながると期待されています。

地域企業の連携



このプロジェクトに参加しているのは、IPDロジスティクス株式会社、エイケイジャパン株式会社、そして株式会社唐沢農機サービスの3社です。それぞれの企業は、東御市の農産業を支える重要な役割を担っています。

IPDロジスティクス株式会社



IPDロジスティクスは、保税倉庫を持ち、輸出業務に長けています。物流コーディネートの専門性を生かして、輸出に関する全ての物流を担当しています。

エイケイジャパン株式会社



エイケイジャパンは、アジア市場向けに広がるネットワークを活用し、台湾をはじめ、アジア各国における輸出入の業務を担っています。特に、東御市出身者が経営に関与している点が地域貢献の象徴とも言えます。

株式会社唐沢農機サービス



唐沢農機サービスは、農業マーケティングの理論を取り入れた“マーケティング型農業”を提唱しており、高品質な農産物の生産と流通を目指しています。この企業は、輸出用の農作物を生産・仕入れることに特化しています。

ブランディング戦略



今回の輸出プロジェクトは、特に海外での“シャインマスカット”の取引を通じて、東御産の農産物の知名度を高めることを狙っています。東御市は、昔からの農業を基盤として、さまざまな果物や穀物の生産が行われていますが、全国的な認知度はまだ不十分です。

そこで、新たに「TOMI」ブランドを立ち上げ、海外市場での評価を高めることで、国内に逆輸入するという戦略を採用しました。これにより、地域農産物の価値を国内外で同時に高めることを狙っています。

マーケティング型農業の推進



“マーケティング型農業”は、データに基づく生産と流通の戦略です。この手法を導入することによって、消費者のニーズに応えられる農産物を適切なタイミングで提供することが可能になります。それにより、東御市のブドウの一大ブランドを築くことが期待されています。

今後の展望



今回の輸出第一歩として、シャインマスカットの台湾向け輸出が行われましたが、来年にはさらに輸出量を増やし、他のアジア諸国にも展開する計画があります。特にクリスマスや春節などの商戦期に、台湾、香港、シンガポールの富裕層をターゲットにした販売が予定されています。

これらの取り組みにより、地域の農業がより活性化し、東御市そのものの発展にも寄与することが期待されます。地域の特産物を世界に発信するこの試みは、東御市にとって大きな一歩となりそうです。

会社情報

会社名
株式会社唐沢農機サービス
住所
長野県東御市鞍掛846-1 
電話番号
0268-62-5262

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