EARTH HOUR(アースアワー)2025-消灯で示す環境保護の意志
世界最大級の環境イベント「EARTH HOUR(アースアワー)」が、2025年3月22日(土)に実施され、世界各国で消灯アクションが展開されました。公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)が主導するこのイベントは、世界中の人々が同時に地球環境を想う行動をとることを結集し、気候変動や生物多様性の保護への意思表示を果たすことを目的としています。
消灯リレーが地球を一周
3月22日、消灯アクションは南太平洋諸国で始まり、現地時間午後8時30分に合わせて、各地域で1時間の消灯が行われました。このイベントは日付変更線を越えて、人々の思いを地球全体に伝える消灯リレーとして機能しました。日本では、東京タワーや東京スカイツリーⓇ、広島城、エッフェル塔などの著名なランドマークが参加し、消灯をことで環境保護のメッセージを発信しました。
参加団体の増加と意識の高まり
消灯アクション以外にも、アースアワーに参加する意思を表した団体数は日本国内で3,423件にのぼりました。これには、様々な自治体や企業が登録しており、環境活動への関与が高まっていることが浮き彫りとなっています。実施した団体は自らのライフスタイルに合わせ、消灯以外にも多くの環境アクションを通じて、地球を思いやる時間を確保しました。
アワーバンクに寄せられた感動の時間
アースアワーでは、参加者が実施した活動を「アワーバンク(Hour Bank)」というプログラムで評価しました。これはオンラインで参加した活動を記録するもので、世界118の国と地域から合計約300万時間の時間が環境のために捧げられました。このような活動に、国際的な環境意識の高まりが伺えます。さらに、WWFジャパンはEARTH HOUR Weeksとして、気候変動や生物多様性をテーマにしたオンラインイベントやワークショップを開催し、多くの参加者が集まりました。
環境問題への関心と未来への希望
近年、全球的な環境問題はますます深刻化しています。猛暑、大洪水、森林火災などが影響を及ぼしている中、WWFはアースアワーを通じて、全ての人々が地球の大切さを再認識するきっかけを提供したいと考えています。そして「人と自然が調和して生きられる未来」を目指し、気候変動や生物多様性の喪失に光を当てていく必要性を訴えています。
EARTH HOURの歴史と目的
アースアワーは毎年3月下旬の土曜日に行われ、現地時間の午後8時30分を迎えた地域から消灯がスタートします。首都圏のランドマークや地域のランドスケープが参加し、この行動を世界全体に広めることを目指しています。始まりは2007年にWWFオーストラリアで行われたもので、今や世界中の人々や団体が共に参加する大きな環境アクションへと成長しました。
各地で生じている環境問題を直視し、人々の力で未来を変えていくために、アースアワーは一つの大きなステップとなることでしょう。このイベントを機会に、今後も環境保護に対する関心を高め、持続可能な社会の実現に向けて共に歩んでいきましょう。
日本国内では、WWFジャパンが中心となり、多くの企業や団体の協力のもと、アースアワーを支援し続けています。特別協賛にはソニーグループ株式会社やパナソニック ホールディングス株式会社が名を連ね、協賛企業も多岐にわたります。
詳細なイベントやアクションに関する情報は、WWFの特設ウェブサイト【https://www.wwf.or.jp/campaign/earthhour-info/2025/】で確認できます。アースアワーの公式ムービーも公開されており、イベントの趣旨や感動的な瞬間を楽しむことができます。この機会に、ぜひアースアワーの活動へ参加してみましょう。