メディリード、30万人の疾患情報パネルを2025年版にリニューアル
株式会社クロス・マーケティンググループの傘下である株式会社メディリードが、一般生活者の疾患情報パネルを2025年版として更新しました。このプロジェクトは2018年から毎年実施されており、約30万人の参加者から貴重なデータを収集しています。今回の更新では、特に新しい疾患やその影響について多角的に分析可能な項目が追加され、医療現場での役立つ情報が提供されることを目的としています。
MMPの概要とその特長
MMP(Medilead MarketPlace)は、広範な疾患情報を収集する大規模なパネル調査です。参加者数は年々増加しており、特に過去1年以内に入通院歴のある11.3万人、入通院歴がない19.5万人、介護を行っている方が約1万人という多様なヘルスケアの状況を網羅しています。このパネルは、以下の3つのフェーズで構成されています。
1.
一般生活者の疾患情報調査(General Field)
2.
入通院者の疾患に関する深堀調査(Patients Field)
3.
介護者に対する介護情報調査(Care Field)
このような幅広い調査を通じて、800以上の症状や疾患情報が収集され、特定疾患やその関連症状について詳細に分析することが可能です。また、生活の質(QOL)や年収なども取り入れられ、電子カルテやレセプトデータには含まれない貴重な情報が得られます。
2025年版の主な更新内容
2025年版のパネルでは、難病の項目を追加・細分化することや、悪性リンパ腫の種別についても更なる細分化が行われました。これにより、よりリッチなデータベースが構成され、患者の生活環境を多角的に分析できる体制が整いました。さらに、今回からは治療の長期化や経済的負担に伴う心身の悪影響を指す「経済毒性」に関する項目も追加され、状況分析が一層充実することが期待されています。
主な取得データと活用法
MMPでは、疾患情報や治療内容、入通院状況などの情報を含むデータベースを構築しており、既にさまざまな活用事例があります。
- - マーケティング戦略のインサイト取得:特定疾患の深堀調査から得られるデータは、薬剤のマーケティング戦略の策定や改善に直結します。
- - 研究・申請資料としての活用:患者背景データと連携することで、市場予測や臨床研究に向けた豊富な資料を作成できます。
- - 疫学研究への応用:研究倫理審査を受けたデータは、疫学的研究や患者データベースとして使用することが可能です。
まとめ
メディリードは今後も医療におけるヘルスケア課題の解決を目指し、調査・データ解析を進めてまいります。こうしたパネル調査の更新が、医療界のさらなる発展に寄与することを期待しています。最近発表された更新情報や詳細は、メディリードの公式サイトでご確認いただけます。今回の取り組みが一人でも多くの患者さんに役立つことを願っています。