日米の教育者が語る「良い学校」とは
2023年7月5日、追手門学院高等学校(大阪府茨木市)は、日本商工会議所ニューヨーク支所(JCCINY)の視察を受け、日米の教育関係者が「良い学校とは何か」について意見を交わす場となりました。JCCINYが主催するこの訪問ツアーは、約二年ごとに行われており、日本企業から派遣された社員の子どもたちがニューヨークで円滑に学校生活を始められるよう支援することを目的としています。
この日は、約30名の教育者と、20名の日本の高校生及び大学生が参加し、追手門学院中・高等学校及び追手門学院大学茨木総持寺キャンパスがその舞台となりました。追手門学院では、「4つの学びの融合」(個別型・協働型・プロジェクト型・リフレクション)を基にした独自のカリキュラムが提案され、大変特色のある教育が展開されています。
訪問者たちは、追手門学院の校舎を本校生徒が案内し、「日本の学校」をテーマにした英語のプレゼンテーションを行いました。この取り組みは、単なる視察に留まらず、実践的な国際交流の一環とされています。英語によるディスカッションでは「良い教育・良い学校とは何か」というテーマについて、参加者はそれぞれの視点から自由に意見を交換しました。これにより、日米の教育システムや文化の違いを理解するだけでなく、未来の教育についても考える機会が与えられました。
さらに、今回の視察には京都府や兵庫県の教育関係者も参加し、地域を超えた情報交換が行われました。追手門学院大手前高等学校の生徒や卒業生も参加し、若い世代の意見や体験が現場の教育者と結びつくことで、さらなる協力関係が築かれることを期待されています。このような交流が、国境を越えた教育の未来を形作る重要な一歩となることは間違いありません。
この訪問は、ただの教育視察ではなく、多くの教育者や学生たちが集い、意見を交わすことで、新たな発見や理解を促す場となっています。日米の繋がりがさらに強まり、未来の教育がより良いものになることを願うばかりです。追手門学院の取り組みは、今後の教育システムの一助となることでしょう。