仙台にある『仙台うみの杜水族館』にて、2025年5月28日、バンドウイルカの赤ちゃんが誕生しました。この水族館では、海と人、そして水と人との新たな「つながり」を生み出す取り組みが進められています。
赤ちゃんイルカは、母親の「コーラル」に寄り添いながら元気に泳ぐ姿が観察できます。授乳の様子や親子の触れ合いは、訪れる人々に温かい感動を与えています。この親子は「うみの杜スタジアム」にて生活しており、ここではイルカやアシカ、鳥のパフォーマンス「STADIUM LIVE」が開催されていますが、現在は休止中です。
コーラルは2025年5月28日午前5時3分に出産しました。前日の26日に出産の兆候が見られ、スタッフは24時間体制でのサポートを開始。赤ちゃんが生まれる瞬間を見守り、無事に尾ビレが見えるようになったのは午前2時34分。さらに、出産直後からコーラルは赤ちゃんをしっかりサポートし、壁にぶつからないように注意を払いながら一緒に泳ぐ姿が印象的です。
この親子の動きは、育児シーンの中に愛情あふれる関係を示し、来館者たちも心を奪われています。飼育スタッフは今後も赤ちゃんが元気に育つように見守りサポートを続けるとしています。
バンドウイルカは、英名で「Bottlenose dolphin」と呼ばれ、学名は「Tursiops truncatus」です。分布は北極圏及び南極を除く世界中の海に広がっており、平均的な体長は2.7メートルから3.3メートル、体重は250キロから300キロ程度です。この種の特徴の一つは、短く太いくちばしを持つことです。
今後、コーラルと赤ちゃんは「うみの杜スタジアム」で生活を続けていく予定で、観客は段階的に客席が開放され、彼らの姿を間近で観察できるようになります。このような取り組みを通じて、多くの人々がイルカの親子愛を感じ、新たなつながりを築く機会となることでしょう。仙台うみの杜水族館に訪れた際には、ぜひこの愛らしい親子の姿をお楽しみください。