三井物産セキュアディレクションとChillStackが提供するAIエージェントの安全活用を学ぶ新トレーニング

2026年4月から受講可能な「AIエージェントセキュリティハンズオン」

三井物産セキュアディレクションとChillStackは、急速に進化するAIエージェントのセキュリティに特化したハンズオントレーニング「《実践》AIエージェントセキュリティハンズオン」を共同開発し、2026年4月からの提供を予定しています。このプログラムは、AIエージェントシステムの設計、開発、運用に伴う特有の運用リスクとセキュリティリスクに対処するための知識とスキルを習得する機会を提供します。

トレーニングの背景と必要性

最近のAI技術の飛躍的な進展に伴い、LLM（大規模言語モデル）を利用した自律的なAIエージェントやマルチAIエージェントシステムが急速に導入されています。これにより、複雑な処理が自動化される一方で、新たなセキュリティ脅威も生じています。このような背景から、従来のセキュリティ対策だけでは対応が難しい状況が生まれています。

AIエージェントにおけるリスクとして、プロンプトインジェクションやメモリ汚染、悪意のあるAIエージェントの混入などが挙げられます。これらの現象は、従来の情報システムへの攻撃とは原理が異なるため、特化した教育が求められています。

トレーニングの特長

「《実践》AIエージェントセキュリティハンズオン」では、以下の3つのパートに分かれて構成されています。

Part1. AIエージェントセキュリティ入門

最初のパートでは、座学によりAIエージェントとマルチAIエージェントの動作原理や具体的な活用事例を詳細に学びます。また、実際のインシデント事例を通じて、運用リスクとセキュリティリスクを具体的に理解することができます。

Part2. セキュリティ実践ハンズオン

次に、Pythonを利用して攻撃ツールや防御ツールを駆使しての実践学習が行われます。具体的には、OWASP Agentic AIを参照し、脅威モデリングを行い、実際に攻撃をシミュレートし、その対応策を体験します。このセクションでは、異なる種類の脅威に対処する方法を詳細に学ぶことができます。

Part3. 運用・ガバナンス実践ハンズオン

最後のパートでは、AIエージェントシステムの可視化や追跡、制御を通じた運用リスク管理の方法を実践的に学びます。AIエージェントの挙動を追跡することで、予期しない動作を早期に発見し、組織のポリシーに従った安全な動作を確保します。

トレーニング要項

このトレーニングは、オンラインで行われ、2日間のプログラムです。定員は12名で、5名以上の申し込みで開催されます。受講費用は400,000円（税別）で、柔軟な開講方式が用意されています。

企業の背景

三井物産セキュアディレクションは、サイバーセキュリティの専門家集団として、評価および防御に関する高度な技術を提供しています。ChillStackは、AIとセキュリティの最前線技術を駆使し、企業や官公庁と連携して社会課題の解決に取り組んでいます。

新たなAIエージェント技術の導入にあたり、その安全性を確保するためにはこのトレーニングの受講が極めて重要です。将来のリーダーや開発者にとって、必要な能力を身につけるための貴重な機会となるでしょう。

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