2025年を象徴する漢字は「米」〜エクスクリエの調査結果より〜
株式会社エクスクリエが実施した「2025年ヒット商品と生活者トレンド調査」で、2025年を表す漢字が「米」に決まりました。この結果は、物価上昇が生活に与える影響を反映していると言えます。特に、米の価格が高騰しており、多くの人々が食生活に変化を与えていることが明らかになりました。
調査結果の概要
エクスクリエは、日本全国の15歳から69歳の1,200人を対象に、2025年12月8日から11日の期間にWebアンケートを実施しました。この調査では、生活者が選ぶ「あなたにとっての2025年を漢字1文字で表すとしたら」との問いに対し、106票を得た「米」が最多となりました。多くの回答者が「米の価格が高くなり、困っている」「食べる回数や量を減らさざるを得ない」といった声を寄せ、物価上昇が生活に与える影響が色濃く反映されていました。特に、50代女性からは「物価や保険料の値上げで生活が苦しい」という意見も多く、経済的な負担が年々増していることが強調されています。
さらに、他の意見としては「苦」と「高」も上位に挙げられており、これらは物価高につながるさまざまな要因を反映しています。
人との時間への投資が増加
調査によると、2025年に最も時間を費やしたジャンルは「家族との時間」であり、年齢層が上がるごとにその割合が高くなっています。2024年の調査と比較した場合、「家族との時間」は全体的に6.9pt上昇していることが確認されました。また、2025年に最もお金を費やしたのも「家族との時間」で、これも同様に7.4pt上昇しています。特に若年層の10代から20代では「友人との時間」に多くの支出をしていることが分かりました。
年代によって支出の傾向も異なり、10〜30代は「趣味」に対して積極的にお金を使う一方、40〜60代では「旅行」への支出が最も多いことが観察されました。
SNS利用の傾向
調査はさらに進み、2025年に最も利用されたSNSや動画サービス、よく閲覧されたジャンルも調査されました。デジタル世代である10代や20代では、SNS利用が特に活発であり、人とのつながりを深めるための手段としても重視されています。
総括
生活者が「米」を選んだことは、物価上昇が食生活に与える影響を如実に表しています。また、家族や友人との時間への投資が再注目されていることから、今後のトレンドは人とのつながりを大切にし、心豊かな生活を求める方向に進んでいくと考えられます。エクスクリエのこの調査は、2025年がどのような年になるかの重要な指標となることでしょう。