サンシャイン水族館、新たなユニフォーム導入で環境保全に貢献
画期的なユニフォームの導入
東京都池袋に位置するサンシャイン水族館が、使用済み漁網をリサイクルした生地で作られたオリジナルユニフォームを2024年2月9日から着用し始めました。この取り組みは、日本の水族館では初めてであり、環境問題への積極的な姿勢を示しています。この新ユニフォームは、純粋にファッション性だけでなく、環境保全のメッセージを伝える「生きた教材」としての役割も果たすことを目指しています。
使用済み漁網のリサイクル
環境省の調査によると、日本では海に漂着するゴミの約11%を占める使用済み漁網が、適切に処理されないまま流出することによる生態系への影響は深刻です。ゴーストフィッシングという海洋生物にとって深刻な問題を解決するため、サンシャイン水族館は使用済み漁網を徹底的にリサイクルし、新たなユニフォームとして再利用しました。この生地は、ナイロンに比べてリサイクルが難しいポリエステル製ですが、長崎県のカイタックグループとの協力により、漁網のリサイクルプロジェクト「Re:ism」を通じて成功しました。
環境問題への取り組み
サンシャイン水族館では、環境保護の一環として、様々なイベントや啓発活動を行っています。過去には水中ドローンを使用して深海調査を行い、海底に到達したごみを確認しました。このような取り組みを通じて、来館者にも環境問題への関心を高めてもらうことを目指しており、新たなユニフォーム着用をきっかけに、より多くの方々に海洋プラスチック問題への理解を深めてもらうことを期待しています。
ユニフォームのデザインと機能
新しいユニフォームは「アーバンライクなファッショナブルユニフォーム」をコンセプトにデザインされており、機能性とともに都市環境に適したスタイルが特徴です。視認性や着替えのスムーズさを考慮した機能的な構造が取り入れられており、撥水性や耐久性も考慮されています。また、ジェンダーレスで誰でも着やすいシルエットが採用されています。
教育的価値も重視
ユニフォームの導入に伴い、館内では漁網リサイクルの過程を学べる展示も開催されます。来館者が新しいユニフォームを通じて、実際に使用された漁網がどのようにリサイクルされたかを学べる機会が提供されます。これにより、環境問題への関心を高めるきっかけを作り出す狙いです。
過去のユニフォームもリサイクルに
新しいユニフォームだけでなく、以前着用していた旧ユニフォーム約550枚もカイタックグループのリサイクルシステム「MUDA ZERO」によって再生され、安定したリサイクルサイクルを確立することに貢献しています。これにより、サンシャイン水族館からの衣類廃棄量を大幅に削減することが期待されています。
まとめ
サンシャイン水族館が導入した新しいユニフォームは、環境への配慮を示すだけでなく、来館者に教育的な価値を提供する重要な一歩です。漁網のリサイクルを通じて、環境保全のメッセージを発信し、より多くの人々が海洋問題に目を向けるきっかけとなることが期待されています。サンシャイン水族館は、今後も環境保護の活動を拡大し、海洋生物の保全に寄与する取り組みを続けていきます。