沖縄観光の新ツール
2025-06-03 11:17:28

沖縄観光の新たな一手「インバウンド人流分析」ダッシュボード開発の意義

沖縄観光の新たな一手、ダッシュボードの誕生



沖縄県は日本屈指の観光地ですが、訪日外国人旅行者の動向を把握する手段に限界がありました。一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー(以下、OCVB)の推進により、株式会社DATALEと株式会社ブログウォッチャーが共同で「インバウンド人流分析(検証版)」ダッシュボードを開発しました。このダッシュボードは、訪日外国人旅行者の動向を市町村単位で可視化し、観光施策への具体的な活用を目指しています。

ダッシュボードの特徴と内容


「インバウンド人流分析(検証版)」は、沖縄訪問者の人数や訪問時期、発地の地理圏と国・地域別にデータを提供します。これにより、観光業界の関係者は地域ごとの訪問者動向を把握次第、適切な施策を打ち出すことができます。ダッシュボードはオープンデータとして公開されており、利用者はいつでもアクセスできるため、観光業界全体の戦略策定に大いに役立ちます。

特に興味深いのは、市町村単位での位置情報解析の実施です。これにより、訪問者が「いつ、どれくらい」来るのかを明確に把握できるだけでなく、地域の特性を生かした観光プロモーションや受け入れ態勢の向上に資する情報を得ることができます。ダッシュボードは毎月更新され、最新のデータに基づいた分析が可能です。

開発背景と意義


従来のデータ分析は、県単位での情報提供が一般的であり、特定の地域に焦点を当てた詳細な解析は難しい状況でした。訪日外国人が沖縄を訪れる背景には、クルーズ船の寄港や直行便の運航、プロモーションの成功など、さまざまな要素があります。このダッシュボードでは、そうした要因と来訪者数との関連を紐解くことができます。

また、DATALEが開発にあたったことで、現場の意思決定に役立つ実用的なダッシュボードを実現。データストーリーテリングの手法を用いて、利用者が直感的にデータを理解しやすいよう設計されています。このことにより、訪問者数の急増・減少といった現象に対しても迅速に対処可能です。

検証版の位置づけ


今回のダッシュボードは「検証版」として位置づけられており、それには理由があります。訪日外国人の人流データは国内人流データと比較した場合、取得方法や網羅性において課題が残っているため、今後の改善に向けてフィードバックを得る必要があります。データの精度や活用範囲を拡大するため、地域の観光協会やデータ事業者との連携を強化する考えです。

これからの展望


今後、訪問スポットや周遊傾向など、さらなる観光行動データの取得を視野に入れています。また、2024年3月には「おきなわ観光地域カルテ(国内版)」も公開され、地域の実情に即した改善が進められました。これを踏まえ、今後のダッシュボードも地域視点に立った情報提供を続けてまいります。

令和の観光業において、データを有効に活用することで、沖縄の観光業をさらなる高みへと引き上げることが期待されます。


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会社情報

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