アプリストアで選ばれるために!ASO×クリエイティブ戦略セミナーレポート
2024年6月27日、渋谷ソラスタコンファレンスにて開催された「ストアで惹かれる!ユーザーに選ばれるための最適ASO×クリエイティブとは?」セミナーのレポートをお届けします。
本セミナーは、株式会社バンダイナムコエンターテインメントNE事業部グローバルマーケティング部2課内藤 広樹氏をゲストに迎え、リバティーンズ株式会社広告事業部第3ユニットリーダー久留 満里奈氏が登壇。アプリ市場の現状と、競合ひしめく中で生き残るためのASO対策、そしてクリエイティブ最適化の重要性について、具体的な事例を交えながら解説しました。
180万アプリ市場を勝ち抜くために
2008年に登場したAppStoreは、現在180万ものアプリがひしめき合うレッドオーシャン化しています。そんな中で、ユーザーに選ばれるアプリ、生き残るアプリとなるためには、ストアページの充実が不可欠です。
ASO対策は、単にキーワードでの表示順位を上げるだけでなく、ユーザーを惹きつけるストアページ作り、つまりアプリの魅力をダウンロード前に伝えることが重要になります。
内藤氏は、数多くのゲームアプリに携わってきた経験から、「ASO対策は地味で評価されにくいですが、長期的な戦略の中で根気強く取り組むことが重要」と強調しました。
効果的なASO対策:テキストとクリエイティブ
セミナーでは、ASO対策におけるテキストとクリエイティブの最適化について、具体的なTipsが紹介されました。
1. テキスト対策
ストアの説明文にゲームタイトルやサービスタイトルのみを記載しているアプリは多く見られます。しかし、ユーザーの60%は非ブランドのキーワードから流入しているというデータもあり、一般ユーザーが検索するようなキーワードを積極的に取り入れることが重要です。
内藤氏は「ゲームアプリのマーケターは、自分の世界観をそのままストアに反映しがちですが、ユーザーが求める言葉がそこにあるのか?を常に意識する必要があります」と指摘しました。
2. クリエイティブ対策
クリエイティブ作成においても、「自分好み」や「直感」ではなく、データに基づいた要素分解が重要です。
セミナーでは、架空のゲームアプリを例に、レイアウト検証、訴求軸検証、動画構成検証、テロップ検証、回収率検証など、クリエイティブ最適化の手法が紹介されました。
内藤氏は、「ゲーム会社は、周年イベントなど時期的なイベントを考慮し、事前にA/Bテストを実施して最適なクリエイティブを選定する必要があります。一度に大幅な変更を加えるのではなく、少しずつ改善を重ねることが重要です」とアドバイスしました。
AppsFlyerのクリエイティブ計測ツール「Creative」
共催のAppsFlyerからは、広告クリエイティブの効果を計測・分析するための新ツール「Creative」が紹介されました。
広告の成功要因の49%はクリエイティブと言われています。プライバシー保護により広告計測が制限される中、CreativeはAIを活用し、クリエイティブの効果をインプレッション、クリック、インストール、CTRなど60以上の指標で可視化します。
データに基づいた意思決定を効率化することで、真のパフォーマンスをもたらすクリエイティブを評価できます。
イベント後半:ネットワーキング
イベント終了後は、登壇者と参加者全員で交流会が開催されました。参加者からは、「ASO対策の難しさに共感できた」「ゲームアプリ以外の事例も見てみたい」などの声が聞かれました。
リバティーンズでは、ASO対策の運用や勉強会なども実施しています。ASO対策について興味のある方は、ぜひお問い合わせください。