プレイドがKARTE TalkをRightTouchに移管
株式会社プレイドは、CX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」シリーズの重要なプロダクトであるウェブチャット機能「KARTE Talk」を、プレイドグループ内の株式会社RightTouchへ事業移管することを発表しました。この移管は、2025年9月1日から実施される予定です。
KARTE Talkのこれまでの歩み
KARTE Talkは2016年にリリース以来、顧客と企業間のコミュニケーションを促進するための重要なツールとして、数多くの企業に採用されてきました。この機能は、CXプラットフォームであるKARTEと連携し、デジタルマーケティングの向上に寄与してきました。
一方で、RightTouchは2021年にプレイドから分社化され、カスタマーサポート領域に特化したSaaS事業を展開しています。エンタープライズ企業向けにサービスを提供し、顧客企業からのチャット機能に対する要望も増える中、KARTE Talkはその活用の場を広げていくことが求められていました。
移管の背景と目的
最近の生成AI技術の発展やAIエージェントの普及により、カスタマーサポートとチャット機能の組み合わせに対するニーズは高まっています。そこで、プレイドはRightTouchとの連携を通じて、KARTE Talkの機能をさらに強化し、企業の顧客体験価値をさらに高めることを目指すこととなりました。この取り組みは、プレイドグループ全体の提供価値の最大化を図る戦略の一環であると言えます。
事業移管の詳細
この移管は主にKARTE Talk事業の譲渡を含みますが、既存のKARTE Talkの顧客契約はプレイドが引き続き担当します。移管後も、KARTE Talkに関するサポートは変わらずプレイドが行いますが、カスタマーサポート業務はRightTouchに再委託されることになります。また、心配の必要はなく、顧客は従来通りのサポート体制を利用できます。
RightTouchのビジョン
株式会社RightTouchは、『あらゆる人を負の体験から解放し、可能性を引き出す』というミッションを掲げており、生成AIを駆使しながらカスタマーサポートの生産性向上や顧客体験の充実をサポートしています。RightTouchが展開する「RightSupport」は、カスタマーサポート部門へのAI導入を助けるプラットフォームとして、さまざまな業界で活用されています。
これにより、RightTouchは、金融、通信、小売などの大手企業に対してもサービスを提供しており、顧客のニーズに応える形で事業を拡大しています。
プレイドの使命
プレイドは、「データによって人の価値を最大化する」ことを目指しており、このビジョンのもと、KARTEシリーズの提供を進めています。顧客データのリアルタイム解析を活かし、企業のCX戦略策定からその実行までを支援し、事業の成長を促進することに重点を置いています。
今後の展開については、RightTouchからのフォローアップ情報を注視しつつ、KARTE Talkの新たな進化に期待が寄せられています。