秋の高山祭がもうすぐ!
岐阜県高山市で行われる「秋の高山祭」は、毎年多くの観光客を魅了する伝統的な祭りです。この祭りは、櫻山八幡宮の例大祭として、今年は10月9日(木)・10日(金)の2日間にわたって開催されます。JR高山駅前には祭旗がはためき、祭りの熱気が伝わってきます。
八幡祭の特徴と歴史
八幡祭は、飛騨地域の氏神を祀るもので、豪華な屋台や精巧なからくり人形が見どころです。祭りのルーツは、1585年から1692年にかけて飛騨の領国を治めた金森氏の時代に遡ります。屋台が初めて登場したのは1718年頃とされています。この祭りでは屋台の動きや、仕掛けの施された人形の演技が見られ、この地域の職人たちの卓越した技術を体感できます。
今年も11台の「祭屋台」が登場し、それぞれの美しさを競い合います。屋台はお祭りの際に町を巡り、布袋台のからくり奉納など、観客を楽しませる伝統的な行事も行われます。特に「御神幸」と呼ばれる祭行列には、多くの参加者が集まり、華やかな衣装を纏いながら、囃子方や雅楽、獅子舞などの演出で祭りを盛り上げます。
スケジュールと見どころ
高山祭は、祭りのスケジュールも非常に魅力的です。例えば、10月9日には屋台曳き揃えが9時から始まり、昼にはからくり奉納が行われ、午後には御神幸が町を練り歩きます。また、夜には、豪華な提灯に灯かりがともされ、幻想的な宵祭がスタートします。この神秘的な雰囲気は、昼とは違った高山祭の魅力を感じさせてくれます。
豪華絢爛な屋台
祭りの目玉である屋台は、素材やデザインにこだわり抜かれた美しさを誇ります。祭当日には、各屋台を目の前でじっくり鑑賞でき、彫刻や豪華な装飾の技術を間近で感じることができます。特に国の重要有形民俗文化財に指定されている屋台群は、一見の価値があります。
からくり奉納の魅力
からくり奉納では、布袋台による精巧な動きが見られます。特に、高難度の演技である唐子の移動や布袋様の軍配からのぼり旗の現れる演出は、訪れる観客を驚かせることでしょう。これらの動きは綱方の技によるもので、観客がその巧妙さを賞賛できるのもこの奉納の面白さの一つです。
宵祭の幻想的な光景
夜になると、参加する屋台に灯かりがともり、幻想的な空間が広がります。提灯は約100個も灯され、夜の闇を照らす光景は心に残るものがあります。屋台が町を巡る中で、参加者たちが高い山の歌を歌いながら戻る様子は、一層の感動を呼び起こすことでしょう。
参加の際の注意点
高山祭に参加する際は、案内本部が設置されるため、そちらでの最新情報を確認することをおすすめします。開設時間は、祭り当日9時から21時までとなっています。雨天時には、屋台が屋内での展示となる場合もあるため、事前に確認をしておくと良いでしょう。
まとめ
秋の高山祭は、伝統文化と地域の魅力が詰まったイベントです。豪華な屋台やからくり人形、幻想的な宵祭など、多彩な魅力を楽しむことができます。この祭りに参加して、飛騨高山の誇りを感じるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。