近年、金融教育への関心が全国的に高まっています。特に、年収1,000万円以上の家庭においては、子供への金融教育が重要視される傾向があります。この背景には、資産運用や投資に関する正しい知識が求められる現代の経済状況があります。
不動産コンサルティングのホームコンサルティングソリューションズが行った調査によると、対象となった300名の親の約9割が子供への金融教育が必要だと考えています。その理由としては、子供に「お金の大切さを学んでほしい」「資産運用ができるようになってほしい」「投資で失敗してほしくない」などの意見が上がっています。これは、親たちが将来の不確実性に対する不安を抱えており、特に「株式・投資信託」についての教育ニーズが高まっていることを示しています。
調査では特に学んでほしい内容として、61.6%が「人・モノ・お金の流れ」を挙げており、続いて「株式・投資信託への投資」(50.6%)や「市場経済について」(46.6%)の回答が多く見られました。これらの結果は、親が子供に単なる経済知識だけでなく、実践的な投資スキルを身につけさせたいと考えていることを物語っています。
しかし一方で、親たちは自らの知識不足を不安に思っています。特に、「正しい知識を得られるか」「自分自身が知識不足に感じる」という回答が上位に挙げられ、これは年収1000万円以上の家庭においても例外ではありません。親もまた、株式や投資信託について学びたいと考えていることが調査から明らかになっています。
調査に参加した親たちは、学校教育だけでなく家庭でも金融教育を受けたいとの希望があり、資産形成に役立つ情報を正しく求めています。金融経済教育推進機構が8月から本格稼働する予定ですが、広範な世代へ『金融の知識』を行き渡らせることが今後の課題です。
ホームコンサルティングソリューションズ代表の小林大祐は、「高年収の人々が正しい情報を求めているが情報の洪水の中で誤った知識に惑わされる事例がある」と警鐘を鳴らします。同社はYouTubeで『不動産アニキの非常識な投資学』というチャンネルを開設し、親たちにも有用な投資情報を発信しています。実際に不動産業界での経験やトラブルを交えた情報を共有することで、顧客に対する教育的な側面を強化しています。
調査結果は、金融教育が今後ますます重要になることを示唆しています。親たちは明確な目的を持って子供に金融知識を授けようとしていますが、同時に自分自身も学び続け、その知識を活かしていきたいと考えています。そんな親たちの姿勢が、子供たちの未来をより明るいものにすることでしょう。親子で共に学ぶ金融教育の重要性は、これからも増していくことでしょう。