キューサイが目指す新たな顧客体験
2025年に創業60周年を迎えるキューサイ株式会社が、AI技術を活用し、「ウェルエイジングカンパニー」としての新たな挑戦を始める。トレジャーデータ株式会社とのタッグで、「Treasure Data CDP」を基盤に、AI機能「AI Agent Foundry」やマーケティングオートメーション「Engage Studio」を導入し、顧客との関係性を深化させつつ、業務効率の向上を図る。
ウェルエイジングカンパニーへの転換
キューサイは、創業以来、健康を重視した製品を提案してきた。今般の取り組みは、顧客一人ひとりのニーズを的確に捉え、最適なタイミングで商品を提案することを目指している。
具体的には、「AI Agent Foundry」を通じて、経営層やマーケティング担当者向けに各業務に特化したAIエージェントを構築。膨大な顧客データの迅速な分析を行い、購買行動を予測することで、顧客の潜在的なニーズを引き出し、顧客生涯価値の向上を図る。
マーケティングオートメーションの強化
さらに、新たに導入された「Engage Studio」を使って、AIによって導き出されたインサイトを活用し、顧客に対して異なるチャネルを通じて最適なメッセージをリアルタイムで配信する。このシステムにより、従来の一斉配信では不可能だったパーソナライズされた体験が実現される。精緻なセグメンテーションと自動化された施策により、顧客体験の質は飛躍的に向上する見込みだ。
データ利用の全社的シフト
キューサイの新しい取り組みは、AIとデータを駆使したマーケティングから、全社的な経営判断にも対応するものへと進化しつつある。この運用の広がりは、商品やサービス設計へも生かされる予定で、より多様な顧客のウェルエイジングを支えていく。トレジャーデータの支援により、キューサイはさらなる成長を見込む。
トレジャーデータとの協業
トレジャーデータの社長執行役員、三浦 喬氏は、今回の取り組みについて「データとAIの力でお客様の理解を深め、より良い体験を提供するための支援を行う」と述べている。キューサイの努力が、持続可能な成長と社会的価値の創出に結びつくことを期待されている。
実施催事について
この新しい取り組みは、2025年12月2日に東京で開催されるカンファレンス「Treasure Data Connected World 2025」で紹介される。キューサイの上席執行役員副社長や営業戦略本部長が登壇し、マーケティングの変革について発表する予定だ。
このように、キューサイの新たな挑戦は、顧客とのより深い関係構築を目指しており、最新のデジタル技術を駆使した柔軟な取り組みが、健康づくりやウェルエイジング支援の一環として期待される。これからのパーソナライズの進展が楽しみだ。