住宅業界の新潮流!オーガニック地盤保証『BIOS』開始

住宅業界の未来に向けた革新



2023年10月7日、一般社団法人住宅不動産資産価値保全保証協会が新たに導入するオーガニック地盤保証「BIOS」が大きな注目を集めています。この保証制度は、住宅不動産の資産価値を保全し、同時に住宅地盤の土壌汚染リスクを軽減することを目的としています。

オーガニック地盤保証「BIOS」とは?



「BIOS」は、地盤調査の結果に基づいて、改良工事が必要ない住宅地盤に対してはもちろん、改良が求められた場合でも土壌汚染リスクのない工法のみを同協会が保証するというものです。これにより、住宅の購入者や建設業者は、安心して物件選びができるようになります。

地盤調査により、特に改良が必要ないと評価された場合、その住宅の地盤は安全とされます。一方で、万が一改良が必要な場合には、セメント系工法や杭工法を用いる際にも、土壌汚染のリスクが無い工法を選定し、保証が適用されるのです。これは、同協会の環境配慮型の保証が如何に革新に満ちているかを物語っています。

30年間の安心を提供



特徴的なのは、保証の内容です。協会が専門に行う地盤解析に基づき、施工された地盤については、なんと30年間、1事故あたり最大5000万円までの保証を行うというのです。この手厚いサポートによって、初年度には1万件の保証書発行を見込んでおり、業界の新たなスタンダードが確立される可能性を秘めています。

環境に配慮した工法の導入



住宅の地盤改良工事で一般的に使用されるセメント工法は、六価クロムや土壌汚染のリスクを伴うため、これを避けるために「BIOS」ではセメントを使用しない改良工法を採用します。具体的な事例としては、砕石を用いた砕石工法や地盤置換工法が挙げられ、これらは環境に優しい選択肢として期待が寄せられています。

今後、この協会では新たな改良工法の認定を進め、保証対象の工法を随時追加していく予定です。新築住宅だけでなく、中古住宅にも地盤保証を付与するなど、住宅業界全体において健康的な流通を促進していく方針です。

市場に求められる透明性



地盤業界においては、いかに見えない場所における安全性を確保することが求められています。住宅会社や施主が地盤のリスクを正しく理解し、自ら適した工法を選択できるようにサポートすることが、今後ますます重要になるでしょう。落ち着いた取引形成のために、不動産売買の際に地盤リスクを公開する仕組みも重要視されています。

今回のオーガニック地盤保証「BIOS」は、住宅業界の枠を超えて、環境意識や住まいに対する新しい考え方を促進するものとして、多くの期待が寄せられています。持続可能な住まい創りを支えるこの取り組みは、今後更なる進化を遂げていくことでしょう。

会社情報

会社名
一般社団法人 住宅不動産資産価値保全保証協会
住所
東京都品川区上大崎二丁目24番9号
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。