Box AIがもたらす生成AIの革新
日本国内での生成AIの利用が進展しています。最近、Box Japanが発表したところによると、同社の提供するBox AIが各企業における情報管理や効率化に寄与していることが明らかになりました。特に、Enterprise Plusプランのお客様に向けて無制限のクエリが可能なBox AI for DocumentsとNotesの導入が急速に広がっています。
国内導入の加速
アサヒグループジャパン、農林中央金庫、日立ハイテクなどの企業がBox AIを全社的に活用し始め、エンタープライズグレードのセキュリティのもと、非構造化データの有効活用を図っています。これにより、企業内のデータが一元管理され、効率的な情報の抽出や活用が可能になっています。
Box Japanの代表取締役社長、古市克典氏は「生成AI技術によって、以前は難しかった非構造化データの全社的な活用が可能になりました」と述べており、そのニーズの高まりを受けて、2024年6月27日からユーザークエリ数の制限が撤廃されることを発表しました。この機能強化により、企業はさらにBox AIの利便性を享受できるのです。
実際の導入事例
アサヒグループジャパンの執行役員 DX統括部長、山川知一氏は、Boxを全社共通基盤として導入し、生成AIの力を利用して質疑応答や要約を行うことで、企業文化の革新を目指しています。社内データの活用が進むことで、生成AIが日常的に使われる環境が整いつつあると期待を寄せています。
農林中央金庫でも、さまざまなシステムに散在する膨大なデータの集約を進め、Box AIによって情報検索の効率化が図られています。理事 兼 常務執行役員の半場雄二氏は、シームレスに生成AI機能を利用できる点が、導入のハードルを下げていると語っています。
また、日立ハイテクでは、2018年からBoxを導入し、既に9億ファイル以上のコンテンツを保有しています。デジタル推進統括本部の金成裕司氏は、2024年7月からBox AIを社内標準のAIツールとして一斉導入する予定であり、これにより情報の安全な要約や業務の効率化が期待されています。
Box AIの機能と今後の展開
Box AIは、企業におけるデータ管理を支えるための新たなツールです。115,000社以上に導入され、重要なビジネスコンテンツを安全に保存・共有するプラットフォームとして機能しています。生成AIの利点を生かし、Microsoft Azure OpenAIやGoogle CloudのAIモデルと連携できることで、より柔軟なデータ活用が可能となります。
今後、Boxは企業のコンテンツの価値を一層引き出すために、さらなる機能強化に取り組んでいくとし、組織の働き方改革に貢献することを目指しています。
最後に、Box Japanは日本国内の情報を「Box Square」で随時更新していますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。