バス運行改革
2022-07-01 10:00:29
神姫バスとLocationMind、GPS活用によるバス運行改革へ
神姫バスとLocationMind、GPS活用によるバス運行改革へ
神姫バスとLocationMindが手を組み、バスの運行ダイヤを最適化する新たな取り組みを始めることが発表されました。近年、交通ニーズの多様化が進む現代において、両社はより効率的で顧客の期待に応える運行を実現したいという共通の目的を持っています。
協業の背景
神姫バスは兵庫県中南部を中心に900を超える運行路線を展開しており、独自のノウハウで利用者の利便性を追求しています。しかし、それだけでは現代の多様化する輸送ニーズには十分に応えられないと考えたのです。そこで、GPSデータを活用することで、運行ダイヤのさらなる調整を行い、顧客が求めるサービスを提供することを目指しました。
一方、LocationMindは位置情報やビッグデータ解析のノウハウを持つ企業で、特にAI技術を駆使してきました。両社の協力により、運行ダイヤの最適化をより戦略的に行うことが可能になると期待されています。
協業の概要
この取り組みは、2022年の夏を目標に、新しいアルゴリズムの開発が行われる予定です。具体的には、神戸市内を走る神姫バスの運行において、起・終点の組み合わせや運行ダイヤの最適化を図ります。これにより、乗降数や運行コストに対するシミュレーションを実施し、2023年度のダイヤ改正に向けて、実際に新たな仕組みを導入する計画です。計算結果に基づいて、実際の乗降数や収益の変動を検証し、その結果を踏まえて運行路線を拡大することを目指します。
GPSデータ取得の第一弾
今回の協業では、神戸エリアの既存路線のGPSデータ取得が本日より開始されます。これにより、移動のパターンを収集し、バス運行にとっての貴重なデータが得られるでしょう。LocationMindは、GPSデータの分析に機械学習アルゴリズムを用いて、移動手段をより正確に分類できる技術を持っています。「徒歩」、「車」、「電車」などの移動手段を明確に区別し、特に「バス」と「バス以外の車」の分類を精緻化することが目指されています。これにより、今後の運行ダイヤがより正確に、需要に応じて調整されることが期待されています。
LocationMind株式会社と神姫バス株式会社
LocationMindは、2019年に設立されたAIベンチャー企業で、東京大学の技術を背景に、高度なデータ分析を通じて社会課題の解決に取り組んでいます。新型コロナウィルス対策の分析など公共部門にも貢献しています。
一方、神姫バスは1927年からの歴史を持ち、地域に根ざした移動サービスを提供してきました。今後も『まちづくり』や『地域づくり』に貢献していくことを理念に掲げ、バス運行だけでなく地域全体の価値を高めることを重視しています。
このような背景から生まれた両社の協業は、今後のバス運行における新たな可能性を切り開く取り組みとして注目されます。さらに進化するバス運行サービスに期待が高まる中、両社の動きから目が離せません。
会社情報
- 会社名
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LocationMind株式会社
- 住所
- 東京都千代田区神田司町2-8-1PMO神田司町4F
- 電話番号
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