ネクソンの新任取締役にデジタルエンタメの専門家が就任
株式会社ネクソン、取締役に新たな専門家を迎える
オンラインゲーム開発の大手企業である株式会社ネクソンは、3月26日に行われた定時株主総会において、デジタル・エンターテインメントのエキスパートであるカン・デヒョン氏と鶴見尚也氏を新任取締役として選任したことを発表しました。この人事は、同社が今後の事業展開においてますますの成長を目指す戦略の一環と見られています。
ネクソンとは?
株式会社ネクソンは1994年に設立され、本社は東京都港区にある企業で、オンラインゲームの制作及び運用を手掛けています。業績も堅調で、同社は東京証券取引所に上場しており、日経平均株価に組み入れられている企業の一つです。代表作には、『メイプルストーリー』や『アラド戦記』などがあり、現在190以上の国と地域でサービスを展開しています。
ネクソンの代表取締役社長であるイ・ジョンホン氏は、新たに加わる2名について「デジタル・エンターテインメント分野において優れた実績を持つ専門家を迎えることができ、大変嬉しく思っている」と述べ、両名の就任が同社のイノベーションとグローバル事業拡大へのコミットメントを強化するものであると期待を寄せています。
カン・デヒョン氏の経歴
カン・デヒョン氏は、NEXON Korea Corporationで20年以上のキャリアを積んできた実力者です。彼は、2004年に同社に入社し、2005年には『Crazy Arcade』のチームリーダー、2007年には『メイプルストーリー』のライブ開発チームリーダーを務め、さらには2017年にNEXON Korea Corporationの副社長に就任するなど、自社の重要なポジションを歴任しています。2020年には、COOとして開発戦略の策定と運用をリードし、現在は共同代表取締役として、既存フランチャイズの成長推進と新たなヒット作のリリースに努めています。
カン氏は、自身の就任について「ネクソンでの20年以上の経験を基に、事業の成長をリードしていきたい」と抱負を語りました。
鶴見尚也氏の業界経験
一方、鶴見尚也氏は1992年からセガでのキャリアをスタートし、様々なハードウェア及び家庭用ゲーム関連事業に従事してきました。2012年には株式会社セガの社長兼COOに就任し、2014年にはセガサミーホールディングスの専務としてさまざまな事業を展開しました。異業種であるホテル業やテーマパーク事業などでも経験を豊富に持つ鶴見氏はそのリーダーシップで多くのプロジェクトを成功に導いてきました。彼は「ネクソンの取締役としての役割を果たすことに光栄を感じている」とし、同社のIPポートフォリオの価値向上と新たなビジネス機会の創出に貢献する意向を表明しました。
今後の展望
カン・デヒョン氏と鶴見尚也氏の就任は、ネクソンにとって重要なステップです。彼らの経験と専門知識を活かし、既存フランチャイズのさらなる拡大や新規タイトルの開発を通じて、世界中のゲーム市場での地位を一層強化することが期待されています。
ネクソンは2024年に予定している新たなIP成長戦略に基づき、既存の強みを生かしつつ、さまざまなビジネスチャンスを模索する姿勢を明確にしています。これは、ゲーム業界が常に進化し続ける中で、競争力を保つために欠かせない戦略でもあります。
新たな取締役の加わりによって、ネクソンはこれからも魅力的なゲーム体験をユーザーに提供し続けていくことでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社ネクソン
- 住所
- 東京都港区六本木1丁目4番5号
- 電話番号
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