阿南高専がGENKI LABOと連携!新しい科学の魅力を伝える実験動画
徳島県阿南市にある阿南工業高等専門学校、通称阿南高専は、科学系YouTubeチャンネル「GENKI LABO」との共同制作により、レーザー微細加工を題材とした実験動画を公開しました。この動画のタイトルは「登録者10億人達成『光の盾』ってどんなの?」で、2024年10月5日から見ることができます。
共同制作の背景
阿南高専では、2022年度から国立高等専門学校機構のプロジェクトを通じて、STEAM教育の支援を行っています。その一環として、小中学生に科学の素晴らしさを伝えるべく、100万人以上の登録者を持つGENKI LABOとのコラボレーションが決まりました。多くの生徒が科学に対する興味を持てるようにと願い、実験という形で身近に感じてもらおうとしています。
協力者として、11名の学生が集結し、GENKI LABOの市岡元気先生を招いてオンラインでの打ち合わせを重ね、実験テーマを慎重に検討しました。その結果、阿南高専独自開発のレーザー微細加工装置「武御雷(タケミカヅチ)」を使用した内容へと決定しました。
レーザー微細加工とは?
レーザー微細加工は、フェムト秒レーザーを用いた最先端の加工技術です。この技術を使うことで、非常に短い時間間隔でレーザーをパルス照射することができ、熱影響を最小限に抑えつつ超微細な加工が可能になります。これにより、熱に弱い材料やナノからマイクロメートルオーダーの精密加工が実現できるのです。実験では、銀色の盾の表面に微細な構造を施し、虹色に見える現象を試みました。
実験動画の内容
2024年3月4日、いよいよ実験動画の撮影が行われました。電気コースの学生が実験の説明を担当し、高専での学びの成果を披露しています。科学技術を学ぶ若者たちの姿は、視聴者にとっても刺激的なものとなることでしょう。実験動画の撮影時には他にも、違ったテーマの実験動画も制作され、2024年4月19日に「7000万円のレーザー光線でステーキ焼けるのか?」というタイトルで公開されます。
阿南高専の未来を支える新技術
さらに、阿南高専では新たに光関連技術の開発にも取り組んでおり、徳島県内での産業振興を目指しています。「武御雷」は、様々な材料に対して効率的に加工を行うことができる装置であり、地域の企業の新製品開発にも貢献しています。
阿南高専について
阿南高専は1963年に設立され、実践的技術者を育成するために設立された国立の教育機関です。これまでに8,000名以上の卒業生を輩出し、地域産業界や公共団体などで活躍しています。現在は、機械、電気、情報、建設、化学の5つのコースを設け、複合的な技術者を育成しています。
このように、阿南高専は常に新しい挑戦を続けており、未来の科学技術を担う人材の育成に力を入れています。是非、GENKI LABOのYouTubeチャンネルでその成果を体験してみてください。