ノバ・バイオメディカルとTXP Medicalが発表したマグネシウム測定調査の内容

次世代医療インフラの発展

ノバ・バイオメディカル株式会社とTXP Medical株式会社は、最近発表された「三次救急病院におけるマグネシウム測定実態調査」の結果が特に注目を集めています。この調査が行われた背景には、救急・集中治療の領域での重要な電解質である血清総マグネシウム（tMg）の管理が求められているという現実があります。

tMg測定の必要性

日本国内では、tMg測定の重要性は理解されつつも、大規模な研究報告が限られており、実態把握が求められていました。そこで、TXP Medicalが開発した救急外来システム「NEXT Stage ER」（以下、NSER）を使用し、全国7つの三次救急病院でのデータが収集されました。この調査では、ICU入室時の約9,000症例およびER受診時の約300,000症例から得られたデータが分析されました。

調査結果と反響

2025年3月8日に開催される第4回イオン化マグネシウム研究会で発表されたこの結果には、参加者から多くの反響が寄せられました。「膨大なデータから得た結果は非常に貴重な知見だ」とのコメントもあり、医療従事者たちがこの分野におけるデータの重要性を再確認しました。具体的な測定頻度や測定値の分布、現場での電解質管理の実態が明らかになったことで、今後の臨床研究にも大きな影響を与えることが期待されています。

今後の展望

TXP Medicalは、今回の調査を基にして、救急・集中治療における電解質管理の実態を把握し、さらなる臨床研究や医療データ活用の発展に寄与することを目指しています。また、TXP Medicalは医療データの活用を通じて、救命救急の分野においても重要な役割を果たしています。

「NEXT Stageシリーズ」とは

TXP Medicalが展開するNEXT Stageシリーズは、急性期医療に特化したデータ管理システムです。900項目を超える検査値やバイタルサイン、DPCデータを自動的に構造化し蓄積することで、疾患の実態をReal World Data（RWD）に基づいて定量的に把握することが可能です。このシステムは、全国の大病院79箇所で稼働しており、救急隊向けのモバイル版も提供されています。データを活用した疾患啓発や医療従事者へのトレーニングなど、多岐にわたるサービスを展開しています。