システム開発におけるベンダー選定基準の変化と今後の展望
近年のデジタル化の進展に伴い、システム開発の外注先選定において重視される要素が変わってきています。特に、UI/UXデザインと技術力の両立が重要視されていることが、Engineerforceの最新調査で明らかになりました。
調査の概要
2026年4月22日から23日にかけて実施されたこの調査では、従業員数500名以上の企業に勤め、過去2年以内にシステム開発やデザインの外注に関与した111名の会社員を対象にしています。2025年との比較も行い、根底にある変化の要因と今後の課題を浮き彫りにしています。
ベンダー選定に重視される要素の変化
調査の結果、最も重視される要素は「技術力と開発実績」であり、59.5%の回答者がこれを選びました。しかし、2025年の調査結果と比較すると9.9ポイントの減少が見られています。一方、「UI/UXデザインと技術の両立」を重要視する回答は97.3%に達し、前年よりも4.5ポイントの増加を示しました。これにより、デザインと技術のバランスが、選定基準における重要な評価軸となりつつあることが分かります。
具体的な選定基準
調査において、参加者は以下の要素をコンペで重視することが判明しました:
- - 技術力と開発実績:59.5%
- - 見積もり金額とコストパフォーマンス:47.7%
- - UI/UXデザインの質:40.5%
- - 提案内容の具体性と実現可能性:31.5%
また、選定基準を変えたいと考えている企業は82.9%にのぼり、この動向からも次回のベンダー選定に向けて内容の見直しが進むことが予想されます。
パートナーシップの再構築
調査によると、多くの企業がプロダクトやシステムのリリース後に、継続的なUI/UX改善のためのパートナーを探した経験があると答えました。具体的には59.5%が「探した経験がある」と表明し、その理由として「デザインの一貫性が保てなくなること」や「新しいパートナーへの説明コストが大きいこと」が多く挙げられました。これは、選定基準においてリリース後のサポートも考慮されるべきであることを示唆しています。
一気通貫支援の必要性
「事業立ち上げからの一貫した支援が重要」と感じている回答者は、61.3%にのぼり、事業の成長を支えるためには連携が必要不可欠であるとされました。これにより、選定基準に運用や改善の視点も取り入れることが求められています。
AIへの対応力
さらに、AI活用への対応力を重視している企業は92.8%に達しており、今後のシステム開発においてはAI技術の導入も大きなポイントとなります。これにより、選定基準はますます多様化していくことでしょう。
まとめ
今回の調査を通じて、システム開発のベンダー選定基準は、単に技術力やコストだけでなく、UI/UXデザインの質や今後の運用にまで影響を及ぼす重要な審査が行われていることが明らかになりました。特に、デザインと技術の両立を重視する企業が増えていることは、今後の選定基準においても重要なファクターになりそうです。企業は自社のニーズに応じて柔軟にパートナーを選定し、強固な関係を築いていく必要があります。
本調査の詳細は
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