KINS、東京都主催X-HUB TOKYOセミナーに登壇 - 東南アジア市場進出戦略を語る -
総合的な菌ケアサービスを展開する株式会社KINSの取締役海外事業責任者である末吉涼氏は、2024年7月2日に東京都主催のX-HUB TOKYO海外展開セミナーのパネルディスカッション「#1海外展開セミナー 東南アジア市場の突破口~シンガポール・インドネシア進出で成功を掴む~」に登壇しました。
このセミナーは、東京都がスタートアップのグローバルな活躍を支援するため、海外展開を目指すスタートアップに対して、エリア別エコシステムの特徴や海外進出に必要なノウハウを共有するものです。
末吉氏は、パネルディスカッションで「シンガポール・インドネシアそれぞれへの展開手法や成功の秘訣」について講演しました。KINSは、2021年12月にシンガポールに拠点を設立し、腸内マイクロバイオーム・皮膚マイクロバイオームに関する独自の研究に基づくインナーケア・スキンケアプロダクトを販売しています。
また、2023年8月には、シンガポールで尋常性ざ瘡(ニキビ)の治療に強みを持つクリニックを開院し、皮膚常在菌に関するデータの収集と研究を加速させています。
末吉氏は、シンガポールとインドネシアの市場の特徴や、KINSがこれらの市場で成功するために採用している戦略について詳しく説明しました。講演では、市場調査や現地パートナーとの連携、製品のローカリゼーションなど、具体的な事例が紹介されました。
X-HUB TOKYO事業について
X-HUB TOKYO事業は、東京都が主催する、東京と世界のイノベーションエコシステムを繋ぎ、新たな時代を切り拓くスタートアップをアクセラレートするプラットフォームです。
この事業は、都内のスタートアップに対して海外のマーケット攻略に必要な情報、大企業・VC等との人的ネットワーク、メンタリング、ピッチ等の機会を提供するとともに、海外スタートアップと都内企業・スタートアップ等との交流を実施することで、新しいビジネスモデルの創出をサポートしています。
KINSについて
KINSは、1,000兆個と言われる全身の菌(常在菌)をケアすることを提案し、研究、開発、販売までを一気通貫して行う、マイクロバイオームに特化したヘルスケア企業です。
累計10万人超のユーザーを抱え、皮膚・腸内・口腔内などマイクロバイオームがかかわる部位を対象として20以上のプロダクトを展開するコンシューマープロダクト事業、日本にて2院の動物病院・シンガポールにて1院のヒト向けクリニックを展開するクリニック事業、約20,000検体を超えるヒト皮膚常在菌を郵送で回収し解析する独自の菌バンクプラットフォームを活用した自社ラボでの研究をかけ合わせる独自のビジネスモデルを通じて、疾患・症状への効果が期待される皮膚及び腸内の複数の独自菌獲得に成功しています。
講演内容のポイント
- - シンガポールとインドネシアの市場の特徴と、KINSが採用している進出戦略
- - 現地パートナーとの連携や製品のローカリゼーション
- - KINSの事業内容と今後の展望
セミナーへの参加方法
本セミナーはオンラインで開催され、参加費は無料です。ご興味のある方は、X-HUB TOKYOのウェブサイトから申し込みください。
オンライン参加はこちら:
https://x-hub-tokyo.smktg.jp/public/seminar/view/2773?_ga=2.67419473.1978244339.1717482925-1254209659.1717482925
KINSの今後の展望
KINSは、今後も菌ケアの研究開発を続け、世界中の人々の健康と美容に貢献していくことを目指しています。
KINSの東南アジア進出戦略 - シンガポールとインドネシア市場への挑戦 -
東京都主催のX-HUB TOKYO海外展開セミナーでのKINSの講演は、同社の東南アジア市場への進出戦略と、その成功に向けた取り組みを具体的に示したものでした。
特に、シンガポールとインドネシアという異なる市場特性を持つ国へのアプローチの違いは興味深かったです。シンガポールでは、先進的な医療技術と研究開発環境を生かし、独自のマイクロバイオーム研究を進め、クリニックを開院することで、より深いレベルでのデータ収集と研究開発を可能にしています。
一方、インドネシアでは、人口増加と経済成長に伴う健康意識の高まりを受け、高品質な菌ケア製品の需要拡大を見据え、市場に合わせた製品開発や流通戦略を展開しているようです。
KINSは、単に製品を販売するだけでなく、現地パートナーとの連携や、製品のローカリゼーションなど、多角的な戦略を展開することで、それぞれの市場に最適なアプローチを行っていることがわかります。
この講演は、海外進出を検討するスタートアップにとって貴重な情報源になるのではないでしょうか。特に、市場調査の重要性、現地パートナーとの連携、製品のローカリゼーションなど、具体的な成功事例が紹介されている点は、参考になるポイントが多いと思います。
また、KINSが独自の菌バンクプラットフォームを活用した研究開発や、ポリアミンの合成能力が高い特殊な乳酸菌の開発など、革新的な技術開発にも積極的に取り組んでいる点は注目に値します。
今後、KINSがどのように東南アジア市場で事業を拡大していくのか、そして、同社の革新的な菌ケア技術が世界の人々の健康に貢献していくのか、非常に楽しみです。