Ubie株式会社(以下「Ubie社」)と大阪ガス株式会社(以下「大阪ガス」)が、ヘルステック分野における革新的なサービスの共同開発に向けて連携を開始しました。この提携は、Ubie社の医療機関向けサービス「ユビーメディカルナビ」を中心に発展していくことが期待されています。2024年10月からは、大阪ガスの100%子会社であるDaigasエナジー株式会社(以下「Daigasエナジー」)が、Ubie社のこのサービスを医療機関向けに紹介していくことになります。
Ubie社は、日本の高度な医療技術を活かして設立されたスタートアップ企業で、独自に構築した問診エンジンを基に、生活者や医療機関、製薬企業のためのサービスを展開しています。特に生活者向けには、症状に関する約20の質問に答えることで、その症状の背景にある病気や適切な対処法、近隣の医療機関を案内する「ユビー」という無償の症状検索エンジンを提供しており、実際の利用者は月間1200万人を超えています。また、医療機関向けには、人員の負担を軽減し、診察や受付業務を効率化するための「ユビーメディカルナビ」を有償で提供しています。
大阪ガスは、Ubie社の「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」という信念に共感し、2024年に資本提携を結びました。この連携により、両者は具体的な協力内容を検討し、ヘルステックサービスのさらなる進化を目指していくことになります。Daigasエナジーによる「ユビーメディカルナビ」の導入が第一弾として進められるのが、この連携の大きな特徴です。
さらに、Ubie社と大阪ガスは協力を通じて、心身の健康状態を容易に把握し改善するための新たなサービスを開発中です。このプロジェクトでは、「エフォートレスなWell-being」を実現するため、生活者が手間をかけずに自分の健康を管理できるようなデジタル技術の導入も目指しています。2025年度以降には、これらの新サービスが実用化される見通しです。
このように、大阪ガスとUbie社はそれぞれの強みを生かし、ヘルステック市場において新たな価値を提供することに取り組んでいます。特に高齢化社会において、生活者に優しい医療サービスへのニーズは高まる一方です。未来のヘルステックサービスが、どのように私たちの生活を変えていくのか、ぜひ注目していきたいところです。両社が手を組むことで、より良い医療への道筋が切り開かれることが期待されています。