「MiN Suite」の魅力に迫る
松本に位置する松本ホテル花月が、2026年に新たに誕生させる「MiN Suite」。この新しい客室は、創業から140年を迎える際の周年事業の第一弾として設計され、ただの客室改装ではありません。民藝の思想を現代の宿泊体験として具現化する試みです。
民藝との深い結びつき
「MiN Suite」は、民藝が誕生してから100年という節目を迎える年に合わせて設計されています。民藝は、柳宗悦によって生み出された運動で、日常の中に「名もなき人の手仕事」の美を取り戻すことを目指しています。松本はこの民藝思想と密接に結びついており、松本ホテル花月もその精神を守り続けてきました。この新たなスイートルームは、そんな土地の文化や歴史を活かした空間です。
MiN Suite に込められた4つの「Min」
新しいスイートには、次の4つの「Min」が込められています。
1.
Mingei(民藝): 空間には、松本ホテル花月が培ってきた民藝の記憶が宿っています。過去のパンフレットデザインや、レストランで使われるモザイクタイルなど、単なる装飾にとどまらない、日常と結びついた民藝の思想が表現されています。
2.
Mindful(いまを感じる): 設備や家具の配置、素材の質感は、「今」という瞬間を大切に感じるために計算されています。この場所で過ごすことで、感覚が開かれ、心地よさを見出すことができるでしょう。
3.
Minimum(引き算の美): 民藝が重視する「用の美」は、余分な装飾を取り去ることで現れます。必要最低限の物だけが置かれるこの空間は、視覚や思考が散らばることなく、素材そのものに対峙することを可能にしています。
4.
Matsumoto IN(松本の内へ入る): MiN Suiteは、観光地としての松本ではなく、地元の暮らしや歴史の重なりを感じられる空間となっています。
周年事業の第1弾としての意義
「MiN Suite」は、140年の歴史を振り返るためではなく、これからの時代へ繋げるための重要な一室です。民藝の思想を基に、現代に合った空間を提供することで、松本ホテル花月は自己のアプローチを明確に表現します。
予定されるオープン日
この新客室の完成は2026年3月18日、内覧会はその翌日と翌々日の3月19日・20日に実施される予定です。宿泊の予約は2026年3月1日に受付開始し、宿泊初日は4月1日からとなります。
これからの松本ホテル花月
松本ホテル花月は、明治20年に創業し、松本の歴史と共に歩んできました。国宝松本城の近くに位置し、自治体の施策としても注目されてきたこの宿泊施設は、松本民芸家具と地元の名水を活用した穏やかな滞在を提供しています。工夫を凝らした朝食や、温かな湯に浸かることによって、地元の日常と向き合う機会を提供することが目指されています。
その存在は、ただの宿泊施設に留まらず、松本の文化を体現する場所として、これからのさらなる発展が楽しみです。