トクイテンの挑戦
2021-10-25 13:30:59

持続可能な農業を目指すトクイテン、AIとロボット技術で未来を切り開く

トクイテンの持続可能な農業への挑戦



最近の気候変動や環境問題への意識が高まる中、農業分野でも持続可能なシステムの導入が急務となっています。そんな中、新たに登場したのが株式会社トクイテンです。このスタートアップは、有機農業、ロボット技術、AIを組み合わせ、環境負荷の少ない農業の実現を目指しています。設立は2021年8月ですが、その活動はすでに加速しています。

トクイテンの使命とは?



トクイテンは「持続可能な農業へのシフトを加速する」という明確なミッションを掲げており、愛知県と東京に拠点を持つ企業です。オーガニックミニトマトを生産しながら、農業自動化システムを開発・実装。特にAIやロボットの活用に力を入れており、より効率的で持続可能な農業の確立を目指しています。

実証実験の内容



2021年12月には、愛知郡東郷町にあるトマト農園「Toma ROSSO TOGO FARM」で、自律走行型の運搬及び噴霧ロボットを用いた実証実験が行われます。この試みでは、ロボットを利用して収穫物の運搬、液体肥料や農薬の噴霧作業を実施し、実際に農業現場での効果や作業効率を計測する予定です。

特に注目されているのは、運搬ロボットの運用による人件費削減と、労働負荷の軽減という二点です。実証実験では、運搬ロボットがどのような土壌で安全に稼働するかを確認しつつ、その結果が従来の人力作業にどの程度の効果をもたらすかを見極めることに焦点をあてています。

農業の現状と課題



日本の農業は、少子高齢化や従事者の減少という深刻な課題に直面しています。2020年の農林水産省の調査によると、基幹的農業従事者の数が減少し、平均年齢は67.8歳に達しています。これに加え、有機農業は伝統的な農業に比べて手間がかかるため、移行が進まないという現実もあります。

そのため、トクイテンはAIやロボティクス技術の活用を通じて、人手不足の解消や作業の効率化を図る「スマート農業」の実現を目指しています。有機農業への移行は簡単ではありませんが、持続可能な農業の確立に向けた変革が求められているのです。

共同創業者たちのビジョン



トクイテンの代表取締役、豊吉隆一郎は、「持続可能な農業の実現を自分たちの手で早めたい」と語ります。COVID-19の影響を受け、有機農業への転換の必要性を感じ、会社を設立しました。一方、取締役の森裕紀は、「農業が人間の労働を必要としなくなる状況」を見据え、個々の問題に取り組む姿勢を見せています。両者ともに、AIとロボットが農業をどう変革するかに強い関心を寄せています。

結論



トクイテンは、愛知県から持続可能な農業の未来を築くべく、AIとロボット技術を駆使した実証実験に挑んでいます。これからの展開が期待されるこのプロジェクトが、農業界にどのような影響をもたらすか、目が離せません。

会社情報

会社名
株式会社トクイテン
住所
愛知県名古屋市西区那古野2-14-1 なごのキャンパス2-15号室なごのキャンパス2-15号室
電話番号

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