外科手術の未来を切り開くEUREKAαが賞を受賞

外科手術視覚支援プログラム「EUREKA α」が中小企業基盤整備機構理事長賞を受賞

アナウト株式会社が開発した外科手術視覚支援プログラム「EUREKA α」が、「第37回中小企業優秀新技術・新製品賞」で理事長賞を受賞したことが発表されました。このソフトウェアは、内視鏡やロボットを使用した手術において、AI技術を駆使し、手術中に剥がすべき組織や神経をリアルタイムで解析し、元の画像に重ねて表示するという新たなアプローチを採用しています。

受賞式では、東京大学名誉教授で審査委員長の新井民夫先生が高く評価される中、小林直代表取締役が受賞者代表としてスピーチを行いました。スピーチでは、手術を受ける多くの患者が抱える不安の軽減を目指し、手術合併症を減らすことで、世界中の患者に安心を提供するという「EUREKA α」の開発背景が語られました。

「EUREKA α」は、手術の効率化だけでなく、医師が技術を習得する期間の短縮にもつながることから、海外でも注目を集めています。10年以上かかると言われる医師の研修期間を短縮することで、人材育成にも貢献するとのことで、まさに医療現場の革新を象徴する製品です。

受賞に際し、りそな中小企業振興財団の理事長、浅井哲氏も挨拶を行い、新進企業の活躍に期待を寄せました。2020年に設立されたアナウトが産業振興に寄与できるよう、今後も取り組んでいく姿勢を示しています。

中小企業優秀新技術・新製品賞について

この賞は、りそな中小企業振興財団と日刊工業新聞社が共同で主催し、中小企業の革新的な技術や製品を表彰するものです。日本の産業発展を目的とし、毎年のように優れた新技術や新製品が選ばれています。

アナウト株式会社の取組み

アナウト株式会社は、外科医やエンジニア、ビジネスの専門家が集結し、2020年に設立されました。彼らの目標は、人体という大海原を冒険し、外科医療を革新すること。すでに30以上の高度医療機関と共同で研究を行い、AI技術を融合させた新しい医療製品を開発しています。

最近も、2024年には「日経優秀製品・サービス賞」や「グッドデザイン賞」を受賞しており、その実績が評価されています。

今後もアナウトは外科医療の様々な課題を探求し続け、患者を救うための新たなサービスを提供し続けることでしょう。