住友ゴム工業が掲げる新長期ビジョン「VISION 2020」の全貌

住友ゴム工業株式会社が新たなスローガン“Go for VALUE”から“Go for NEXT”に一新し、2020年度を目指した新たな長期ビジョンである「VISION 2020」を発表しました。この新しいビジョンでは、売上高1兆2000億円、そして営業利益率12％以上という具体的な数値目標が設定されています。住友ゴムはグローバルな視点から新市場への挑戦や製品技術の革新に取り組むことでさらなる成長を目指しています。

NEXT Market Expansion ～新市場への挑戦～

住友ゴムは新興市場への進出を図り、タイヤの需要が増える地域で工場を建設し、販売拡大を掲げています。この第一歩として、トルコに合弁会社を設立し、生産を2015年7月から開始する予定です。また、2020年度には新興市場での販売比率を20％に引き上げることを目指しています。

さらに、中国市場でも成長を狙い、2020年にはタイヤ販売比率を17％に引き上げる方針を打ち出しています。これは新車用タイヤの拡販や販売体制の強化、商品の拡充を通じて達成される予定です。加えて、アジアにおける農機用タイヤの需要の高まりに応え、タイを中心としたアセアン地域において市場展開を加速しています。

NEXT Technology Evolution ～飽くなき技術革新～

住友ゴムは、成長を支える商品開発においても先進的な技術を用いています。地域ごとの市場ニーズに応じた商品を開発し、顧客満足度を高めることを目指しています。また、ダントツ技術の確立では、シミュレーションの高速化や高機能材料の開発を進め、さらなる進化を遂げる予定です。

NEXT Category Innovation ～新分野の創出～

住友ゴムが特に注目しているのは海外自動車メーカーへの納入拡大です。これは各地域のブランドバリューを向上させ、市販用ビジネスへの影響を狙ったものです。さらに、最先端の制振技術は、戸建住宅やビルへの導入を図り、特に地震多発国における高層ビル向けに拡大します。ヘルスケアビジネスにも注力し、医療用ゴム部品や塗り床材など新しい市場を開拓します。

住友ゴム工業の新長期ビジョン「VISION 2020」は、革新的な挑戦と成長を目指す姿勢が色濃く反映されています。これからの発展に目が離せません。