高知県四万十町の食品ロス削減授業
四万十町では、株式会社アッシェと高知大学が連携し、『SDGs推進に係る連携と協力に関する協定』を締結したことを受けて、毎年地域に根ざした取り組みを実施しています。今年もその一環として、6月24日から四万十町内の9つの小学校で「食品ロス削減」のための特別な授業が行われます。この授業は、地域の小学3・4年生を対象にしたもので、全6回にわたり実施されます。
この取り組みは今年で5年目を迎え、高知大学の学生が“先生役”となり、小学生と共に家庭や学校給食の食べ残しをなくすために学ぶ機会を提供します。授業では、食品ロスの重要性やその削減方法を、対話形式やグループワークを通じて学び合い、最後には子どもたちがどのような具体的な行動を取るかを宣言することになっています。
食品ロス問題への理解を深める
授業では、まずSDGsや食品ロス問題についての基礎知識を学びます。特に、食品ロスが生じる背景や、その影響についての理解を深めることが目指されています。グループワークの時間には、学生たちがアイデアを交わし合い、どのように日常生活の中で食品ロスを減らせるかを具体的に考えます。
特に注目すべきは、授業終了後から1週間、各学校で行われるフードドライブの取り組みです。ここでは、生徒たちが実際に食品を集め、それを社会福祉法人しまんと町社会福祉協議会へ寄付する流れを体験します。この取り組みを通じて、実社会への理解が深まり、地域貢献の意識が醸成されることが期待されています。これまでの実績を見ると、過去に開催された出張授業をきっかけに、多くの学校が給食の食べ残しゼロに向けた取り組みを行ったり、地域のスーパーと連携して食品ロスに関する活動に積極的に参加するなど、確かな行動変容が見られています。
授業の具体的なスケジュール
出張授業は以下の日程で行われます:
- - 6/24 (火) 米奥小学校・十和小学校
- - 6/26 (木) 影野小学校・七里小学校
- - 6/27 (金) 仁井田小学校
- - 6/30 (月) 北ノ川小学校
- - 7/1 (火) 田野々小学校
- - 7/3 (木) 窪川小学校・東又小学校
各授業ではSDGsに関する質問やクイズ、最後には記念撮影なども行い、楽しみながら学びを深める工夫が施されています。
取材情報
取材を希望される方は、事前に6月20日までに希望日時と学校名を株式会社アッシェ広報担当へご連絡ください。授業やグループワークの様子を取材することが可能で、児童たちの率直な意見や大学生の感想も収集できるチャンスです。ただし、学校との調整により取材が認められない場合もございますので、予めご了承ください。
この取り組みを通じて、子どもたちが食品ロスの重要性を理解し、将来に向けた行動が促進されることを期待しています。